これまで患者は「痛みを我慢するか大きな手術か」の選択を迫られていた腰椎椎間板ヘルニア治療。最近ではその中間の治療法が登場している。特集『医師11人が教える「腰痛・膝痛・肩痛」治療法』(全9回)の#7では 「メスを使わない」「患者の負担が軽い」「施術後、2日以内で退院できる」という腰椎椎間板ヘルニアの最新治療をレポートする。(ダイヤモンド編集部 山出暁子)
つらい腰椎椎間板ヘルニアの
治療法に新たな選択肢が登場
特に20~40代の男性に多く見られる腰椎椎間板ヘルニア。最近では高齢者にも増えている病気だ。背骨の骨と骨の間にある椎間板の一部が飛び出して神経に当たり、腰痛や足の痛み、しびれなどの症状が出る。
ヘルニアは自然に縮小したり、痛みが治まるケースもある。そのため標準的な治療では、初めは生活改善や鎮痛剤の服用、神経ブロック注射など症状を和らげる治療の「保存療法」が中心になる。
それでも改善せず、症状が長引いたり、日常生活に支障を来すほど痛い場合には、ヘルニアを取り、神経への圧迫を取り除く手術を検討するのが一般的だ。