新幹線の座席「2人席+3人席」の並び方が数学的にも理に適っている理由2人以上で新幹線に乗る場合、「離れて座りたくない」もあれば、「無関係な人が割り込んで欲しくない」も悩む条件になる(写真はイメージです) Photo:PIXTA

学生時代に数学を習っていた時からずっと苦手意識がある、という文系の人は多いのではないでしょうか。しかし、数学に苦手意識がある人とない人の違いは、成績ではなく、「そうだったんだ!」という納得感を体験したか、していないかだったのです。そこで今回は、「数学のお兄さん」として数学のおもしろさを伝える活動をしている横山明日希さんの新刊『文系もハマる数学』(青春出版社)から、数学を身近に感じられる雑学を紹介します。

新幹線が2人席と3人席の並びになっている理由とは

 新幹線の指定席をWebサイトで予約する時に悩むことはありませんか?僕も悩みはじめて深く考え込んでしまったことがあります。「どこの座席にするべきか」ではありません。なぜ「新幹線の座席は、2列と3列なのだろう?」と。

 そこで頭に浮かんだ言葉が「旅は道連れ」です。1人であれば、空いている席すべてが選択肢で、選ぶ条件は個人的な好みです。混んでいる時間なら、座れればどこでもOKと考えるかもしれません。

 しかし、2人以上ならどうでしょうか?「離れて座りたくない」もあれば、「無関係な人が割り込んで欲しくない」も悩む条件になりそうです。この悩みを解決してくれる仕組みが、実は、「2人席、3人席」の座席配列に隠されていたのです。