なぜ、日本にアマゾンのような革新的な急成長企業が生まれないのか? 既存企業の収益性も低迷しているのか? その背景には、売上・利益の短期的な増減に一喜一憂する「PL脳」があります。右肩上がりの高度経済成長期にはPL脳が効率的に機能しましたが、現代のような不透明な時代には、将来の意思決定を可能にするファイナンス的な発想が一人ひとりのビジネスパーソンに不可欠です。その背景や、実践例を含めて、本連載では経営者と投資家、そしてコンサルタントとさまざまな視点をもつ気鋭の実務家・朝倉祐介さんの最新刊『ファイナンス思考  日本企業を蝕む病と、再生の戦略論』から一部をご紹介するほか、関連の対談をお送りします。