
最終回
我々は大震災で「越えてはいけない一線」を越えた今問い直すべき遺族とのつながり、そして日本人の心
吉田典史
連載の最終回は、遺族について考えたい。我々日本人は、遺族と本当に心から向き合ってきただろうか。大震災は、現在を生きる日本人の「心」を問い直…
2011.12.20
震災から5ヵ月以上が経った今、私たちはそろそろ震災がもたらした「生と死の現実」について、真正面から向き合ってみてもよいのではなかろうか。被災者、遺族、検死医、消防団員、教師、看護士――。ジャーナリストとして震災の「生き証人」たちを詳しく取材し続けた筆者が、様々な立場から語られた「真実」を基に、再び訪れるともわからない災害への教訓を綴る。
最終回
吉田典史
連載の最終回は、遺族について考えたい。我々日本人は、遺族と本当に心から向き合ってきただろうか。大震災は、現在を生きる日本人の「心」を問い直…
2011.12.20
第17回
吉田典史
がんばろう、日本――。被災者や遺族に対して、我々はどれほどこの言葉を無意識に投げかけただろう。だがそれは、彼らの気持ちをちゃんと慮っていた…
2011.12.13
第16回
吉田典史
もう生活が成り立たない――。震災当日、消防団員としての活動中に家族3人を津波で失った陸前高田市の電気店店主は、こう語る。復興支援は第2ラウ…
2011.12.6
第15回
吉田典史
東日本大震災における最大の被害が津波によるものだったことは、周知の通りだ。しかし我々は、そのメカニズムを詳しく研究し、防災に役立てようとし…
2011.11.29
第14回
吉田典史
あなたには、前触れもなく家族と引き離されてしまった人の気持ちがわかるだろうか。東日本大震災後に物質的な復興が進むかたわら、今なお課題を残す…
2011.11.22
第13回
吉田典史
津波に襲われ、九死に一生を得た女性がいる。近所のマンションに緊急避難し、家族の安否を気遣いながら過ごした数日間は、正気を失う日々だったとい…
2011.11.15
第12回
吉田典史
大震災による津波で、夫、娘、息子を失くした看護師がいる。震災から日が経つにつれ、遺族の声が新聞やテレビから次第に消えつつある今、改めて遺族…
2011.11.8
第11回
吉田典史
大震災直後には、多くの医師が被災地に入り、遺体の身元確認を手伝った。しかし、想定外の事態に圧倒され、現場における医師や警察との連携体制には…
2011.11.1
第10回
吉田典史
“海猿”と聞くと、海上保安庁の潜水士が頭に浮かぶ。彼らもまた、震災直後から被災地で遺体の捜索活動を続けている。潜水士らが海底捜索で発見する…
2011.10.25
第9回
吉田典史
警察や自衛隊の尖兵として、被災地で行方不明者探しに奮闘したボランティアと災害救助犬がいる。彼らは、被災地に取り残された「弱者」たちの実態を…
2011.10.18
第8回
吉田典史
今回の震災で死亡したり行方不明になった消防団員は、全国で253人にも上る。彼らはなぜ犠牲になったのか。迫り来る津波を前に、命を賭して水門の…
2011.10.11
第7回
吉田典史
津波への警戒心が強いはずの被災地では、なぜあれだけの犠牲者が出てしまったのか。当日の実態は今も判然としない。住民の避難行動を詳しく調査し続…
2011.10.4
第6回
吉田典史
原発問題ばかりに注目が集まる今日この頃。全国紙は、なぜ震災当日の「真実」を伝えようとしないのか。そんななか毎日新聞社は、震災当日の丹念な検…
2011.9.27
第5回
吉田典史
震災当日、住民の避難誘導に心血を注いだ警察官たちがいた。なかには殉職した人もいる。航空隊の機長と操縦士は、上空から津波にのまれる住民たちを…
2011.9.20
第4回
吉田典史
未曾有の震災なのだから、大量の死者が出ても仕方がなかった――。そんな声をよく聞く。しかし、本当に「仕方がなかった」で済まされるのか。釜石市…
2011.9.13
第3回
吉田典史
震災の犠牲者の遺品、特に「最期のメール」を見ることは、遺族にとって辛いことだ。しかしそこには、避難体制にまつわる教訓が隠されている場合が多…
2011.9.6
第2回
吉田典史
震災がもたらす事故は、ときとして関係者間に深刻な軋轢を生む。今回は、東北地方のすさまじい被害の陰に隠れて、詳しく報道されることが少なかった…
2011.8.30
第1回
吉田典史
震災から5ヵ月以上が経った今、私たちはそろそろ震災がもたらした「生と死の現実」について、真正面から向き合ってみてもよい頃ではなかろうか。連…
2011.8.23