合同説明会で分かること
東京国際フォーラムは1階から会場全体が俯瞰(ふかん)できるので一目瞭然だが、どの学校にいま人気があるのか、人の集まり具合で判別できる。こうした「人気校」と気になる学校については、会場で資料をもらっておきたい。
そして、黙々と各校のブースを周るのではなく、知りたいことについて同じ言葉で質問してその答えを比較することが大切だ。学校の違いが端的に表れる。
各ブースには主として入試広報担当者が詰めている。中には校長や教頭が対応する学校もあるので、この機会を逃さず会話しておきたい。こうした先生方の「おもてなし」の精神が実は最も重要となる。生徒や親に消費者としてきちんと向き合っているかが学校の意欲を如実に示しているからだ。この場で感じたことは入学後にも再び感じることになる。何か事故が起きたときの対応に、学校の意欲は露骨に反映されるものだ。
漫然と会場を周るのではなく、学校の人気、学校の違い、学校の意欲という3つの点を念頭に置いて、学校の姿を見極めてほしい。
合同説明会の今後の日程
これから毎週のように合同説明会が行われる。以下、代表的なものを挙げておくので、関心のあるところには積極的に訪れてほしい。
5月26日(日) ベネッセ進学フェア2019 私立中高一貫校合同相談会&講演会
教育産業大手のベネッセコーポレーションが主催するフェア(協力は大学通信)で、首都圏1都3県の上位中堅校が多く参加している。森上教育研究所・森上展安所長の講演も予定されている。
この他にも、エリアごとに開催される合同説明会も見逃せない。
5月26日(日) 東京私立中高第11支部合同相談会
東京多摩地区にある30校が参加予定。
6月4日(火) 東京・神奈川 私立女子中学に触れる会
今年で19年目。東京・神奈川の私立女子中学29校が参加予定。
6月16日(日) 2019千葉私立中学進学フェア
千葉県私立中学高等学校協会主催で、県内の私立中学23校が参加予定。
6月16日(日) 第39回中・高入試受験なんでも相談会
過去問題集を出版している声の教育社が主催。参加校数が多く、塾・予備校による受験相談も可能な点が特徴。
【お詫びと訂正】
当初「開成中学校も参加」という記載がありましたが、同校の2019年の参加はありません。お詫びして訂正いたします。