アップル

長丁場に及んだ10日のアップル新製品発表会で、数少ないサプライズの１つがiPhoneの値上げ見送りだった。

毎年恒例となっているアップルのスペシャルイベント。高速化とカメラ強化をうたう「iPhone 11 Pro」などの最新ハードウェアに加えて発表されたのは、ゲームや映像のストリーミングサービスだった。これまでの高価格路線だけでなく、低価格なハードとサービスを展開することで、アップルはよりユーザーの裾野を広げることをねらう。

アマゾンなどハイテク大手にとって、「いいとこ取り」の時代が長く続いた。だが、ほろ苦いツケを払うときが来ている。問題は誰が払うかだ。

アップルが今週開催する新商品発表イベントで「iPhone」は今年もスターの座にとどまる見通しだ。だがスポットライトは、より若い商品群に向けられつつある。

注目を集め続ける、GAFA（グーグル、アップル、フェイスブック、アマゾン）と「個人データ」の関係。このテーマにおいてGAFAの中でも異彩を放つのが、「現代の石油」と呼ばれるデータをあえて手放すアップルだ。その理由とは何なのか。

「アート×ビジネス」ブームの火付け役として、ビジネスパーソンから高い人気を誇る山口周氏が、「勝者総取り」時代を生き抜く生存戦略を伝授。

米司法省はハイテク大手が不当に競争を阻害していないか、包括的な反トラスト法（日本の独占禁止法に相当）調査を開始する。

「アート」「美意識」などのコンセプトを打ち出し、ビジネスパーソンから絶大な人気を誇る山口周氏が、これまでのマーケティングや競争戦略が通用しない時代の生存戦略を語る。