
西川敦子
第11回
「子どもが生まれてから妻が変わってしまった。子どもにしか関心がなく、いつもカリカリ怒ってばかり・・・」と嘆く夫は多い。よい意味でも悪い意味でも、女性は「出産」を機に別人に豹変するものらしい。一方、妻には妻で言い分があるようだ。核家族化が進む都市部の女性たちは、出産後の大仕事に1人で立ち向かわなければならない。それなのに大抵の夫たちは、育児や家事やには「ちょっと参加」する程度。釣った魚にエサはやらないとばかりに、妻の混乱や孤独をなかなか理解してくれない夫もいる。

第10回
「パートナーに愛情を感じられない」という人は自分の働き方を疑ったほうがいい。最近の生物学研究で、人間には夫婦の愛情と絆を掌るホルモンが存在し、それが過労やストレスに弱いということが分かってきたからだ。

第9回
最近は何かと忘れっぽい男性上司が増えており、中には部下の顔と名前が一致しない上司までいるとか。こうしたモノ忘れにはストレスが関係しているとも言われ、特に男性の脳は慢性的なストレスに弱いという。

第8回
なぜか女性誌には自分を磨くための特集が多い。それは女性の目線が「自分」に向かう傾向があるからだとか。反対に男性の目線は「ターゲット」に向かうという。それらは本能にも関係しているようだ。

第7回
職場のユニセックス化が進んだことで、実は「病気」もユニセックス化している。例えば「痛風」。これまで患者の99%は男性とされてきたが、最近では女性が発症するというケースも増えているという。

第6回
男性によるパワハラやいじめも多いが、女性同士の人間関係には独特の恐ろしさがある。男性のように直接攻撃しない分、根が深い側面も。女性が最もよく使ういじめ方は「孤立させる」ことであるという。

第5回
男性と互角に企業戦士を続けるうち、ストレスが募り、体の不調を抱える女性もいる。その典型的な症状が、働く女性に多い「大人のニキビ」だ。しかし男社会のプレッシャーに苦しんでいるのは、女性ばかりではない。

第4回
女性の社会化が進み、共働きの夫婦が増えている。しかし自宅では女性が相変わらず従来通りの女性役を演じなければならないケースも多い。妻たちは夫に対し、具体的にどんな怒りを感じているのだろうか。

第3回
女性はズルイ。女性が羨ましい――。若い男性の口からそんなつぶやきが漏れ聞こえるようになった。一部の20~30代男性にとって、「今の世の中、男性として生きるのは不利」という思いが根強いようだ。

第2回
男性と女性、サボり上手なのははたしてどちらか? もちろん男性も女性もそれぞれ工夫して息抜きを楽しんでいる。とはいえ、あからさまなサボりは、とくに男性に多くみられるようだ。

第1回
女性には「感情的になりやすい」「すぐ涙を武器にする」、そんなイメージがある。しかし本当に「女性は感情的」なのだろうか?最近は男女を問わず、感情的になりやすい社員が多いのかもしれない。

最終回
うつらしき症状が続いていても「専門科を受診しない」人は、10人中9人にものぼる。しかし「受診しないうつ」のダメージは、彼らが考える以上に深刻なものだ。

第32回
「ガンバリ癖」がついたビジネスマンの多くは、常にプレッシャーに悩まされている。ストレスに負けてしまう前に、ぜひ「頑張らない」コツを身につけて欲しい。

第31回
無理難題ばかり押し付けるくせに、いざというときは責任放棄する上司。文句言い放題の顧客。注意すると言い返してくる部下。今の世の中、どっちを向いてもクレーマーばかりだ。

第30回
就職難、リストラ、成果主義…。就職氷河期のツケを一身に背負う「ロストジェネレーション」たち。ここ10年で彼らへの負担はますます増え、「ロスジェネうつ」に悩む人々が増えている。

第29回
派遣社員の「うつ」が急増している。正社員にいじめられた派遣社員が、他の派遣社員をいじめる――ストレスの連鎖による「共食い」職場も発生し、人間関係がめちゃめちゃになっている会社もあるという。

第28回
誰もが認める勝ち組社員に限って、突如としてうつを発症することがある。明日あなたを襲うかもしれない、サドンデス(突然死)ならぬ、『サドンうつ症候群』である。

第27回
若手を育成するどころか、憂さ晴らしの材料にする上司もいる。あなたの周りにも、若手を枯らすだけでなく、やがては組織全体を枯らしてしまう「バイキン上司」がきっと繁殖しているはずだ。

第26回
どんなに先進的な制度を取り入れても「人材は使い捨て」と会社側が考えていれば社員にはすぐにバレてしまう。結局、優秀な人間は会社を去り、残った人間はうつで休職、退職して消えていく。

第25回
社員がそれぞれ自分の殻に閉じこもり、周囲との連携を失っている「タコツボ職場」が増えているという。みんなが孤立した職場では「不機嫌モード」が職場を支配し、社員のメンタルヘルスが悪化していく。
