坪井賢一

坪井賢一

コラムニスト

1954年生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業後、ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て現職。著書に『複雑系の選択』『めちゃくちゃわかるよ!経済学』(ダイヤモンド社)『浦安図書館を支える人びと』(日本図書館協会)など。

第49回
「東京ラプソディ」(1936年)大ヒット、古賀政男と藤山一郎の戦略でテイチク飛躍
坪井賢一
1936年6月に帝国蓄音器(テイチク)から発売された「東京ラプソディ」は大ヒットした。古賀政男、藤山一郎の作曲家・歌手のコンビは5年ぶりに復活したのである。美文調の軽快な詞で、古賀政男はヨナ抜き五音音階ではなく、西洋音階で書いている。
「東京ラプソディ」(1936年)大ヒット、古賀政男と藤山一郎の戦略でテイチク飛躍
第48回
レコード歌謡曲の競争にテイチクが参戦 藤山一郎、古賀政男「東京ラプソディ」への道
坪井賢一
今から21年前、「『TOKYO』~都政50周年記念アルバム~」がBMGビクターから発売された。鈴木俊一・東京都知事の時代、東京を主題にしたポップスを集めたアルバムを制作したのだそうだ。この中に本田美奈子さんが歌う「I LOVE TOKYO」が入っていた。
レコード歌謡曲の競争にテイチクが参戦 藤山一郎、古賀政男「東京ラプソディ」への道
第41回
イノベーションを体系的に解説したドラッカーの代表作
坪井賢一
今回ご紹介するのはドラッカーの『イノベーションと企業家精神』です。イノベーションを実施するためには何をすればいいのかを体系的に解説した書で、発行から30年近く経った今でもまったく色褪せません。経営に携わるすべての人に是非読んでいただきたい一冊です。
イノベーションを体系的に解説したドラッカーの代表作
第47回
古賀政男、コロムビア専属作曲家へ。藤山一郎、学生のまま覆面でデビュー(1931年)
坪井賢一
東京・代々木上原駅にほど近い高台に、古賀政男音楽博物館がある。この3階にはこの地にあった古賀邸の一部が移築され、机、椅子、楽器、楽譜などが保存・展示。使用していたピアノ、ギター、マンドリンはガラス・ケースに陳列されている。
古賀政男、コロムビア専属作曲家へ。藤山一郎、学生のまま覆面でデビュー(1931年)
第39回
経済学やファイナンス理論の根本を揺さぶる衝撃の問題作
坪井賢一
今回ご紹介するのは『ブラック・スワン』です。現在正しいと信じられている科学(とくに統計学)がいかにいい加減か、軽快なタッチで次々に罵倒する衝撃の問題作です。
経済学やファイナンス理論の根本を揺さぶる衝撃の問題作
第46回
1930年代「レコード歌謡曲の時代」前夜、作曲家・古賀政男の登場
坪井賢一
3話にわたって1910-40年代、第2次大戦前のレコード産業草創期の様相を描いてきた。30年代は歌謡曲が量産される時代となる。日本のポピュラー音楽史に大きな足跡を残したのが作曲家・古賀政男(1904-78)と歌手・藤山一郎(1911-93)である(敬称略)。
1930年代「レコード歌謡曲の時代」前夜、作曲家・古賀政男の登場
第6回
創立100年を超えた東京フィルが3月ワールド・ツアー「主催公演を織り込んで世界市場へ挑戦します」――東京フィルハーモニー交響楽団 専務理事・楽団長 石丸恭一
坪井賢一
日本最古かつ最大規模のオーケストラである東京フィルハーモニー交響楽団は、2011年に実施できなかった創立100周年のワールド・ツアーに出かけます。この6都市を回る地球一周ツアーの狙いや公演内容の詳細、将来に向けたオーケストラ運営のあり方などについて、専務理事・楽団長の石丸恭一さんに聞きました。
創立100年を超えた東京フィルが3月ワールド・ツアー「主催公演を織り込んで世界市場へ挑戦します」――東京フィルハーモニー交響楽団 専務理事・楽団長 石丸恭一
第37回
世界各地の怪しいおみやげの数々歴史・サブカル好きは必見の一冊
坪井賢一
旅行に行ったときに買う“おみやげ”。職場や家族向けにお菓子を買うのが一般的ですが、中には自分の思い出用に買う方もいるのではないでしょうか。今回ご紹介するのは、世界各地の珍しい“おみやげ”を集めた『ぼくのおみやげ図鑑――森本哲郎 旅のエッセイ』です。
世界各地の怪しいおみやげの数々歴史・サブカル好きは必見の一冊
第45回
コロムビアとビクター2社を日産から買収した東京電気・山口喜三郎のテレビへの執念(1937年)
坪井賢一
鮎川義介=日産コンツェルンが日本蓄音器商会と日本ビクターを1937年末に東京電気、現・東芝の母体に売却した。なぜ鮎川は、日産コンツェルンには巨大な電機メーカー、日立製作所があったのにも関わらず、東京電気に2社を売却したのだろうか。
コロムビアとビクター2社を日産から買収した東京電気・山口喜三郎のテレビへの執念(1937年)
第44回
日産コンツェルン総帥・鮎川義介はどうして日蓄=コロムビアとビクターを買収したのか
坪井賢一
国家総動員体制が強化され、重要産業統制法による国家社会主義経済が革新官僚によって突き進んでいくなか、日本蓄音器商会から英米コロムビア資本が離脱し、日本産業が買収した。これは日産コンツェルンの総帥、鮎川義介の意思だったのだろうか。
日産コンツェルン総帥・鮎川義介はどうして日蓄=コロムビアとビクターを買収したのか
第35回
「原発ゼロ発言」の根拠としても注目ビジネスの観点から再生エネルギーを論じる書
坪井賢一
小泉純一郎元首相の「原発ゼロ発言」がにわかに注目を集めています。原発ゼロを理由に東京都知事選で細川元首相を支援するなど、いろんなメディアで再度小泉元首相を目にするようになりましたね。今回ご紹介するのは、「原発ゼロ」発言の元になる書籍『新しい火の創造』です。
「原発ゼロ発言」の根拠としても注目ビジネスの観点から再生エネルギーを論じる書
第43回
大正・昭和戦前の日蓄(コロムビア)は米国人社長の大M&A戦略で成長したが1935年に英米資本離脱
坪井賢一
日本コロムビアはわが国最古のレコード会社である。本田美奈子さんが全精力を傾けてクラシック・アルバムを残した会社が日本コロムビアだった。今回は、そんな日本コロンビアの歴史を紐解いていきたい。
大正・昭和戦前の日蓄(コロムビア)は米国人社長の大M&A戦略で成長したが1935年に英米資本離脱
第42回
1910年 → 2014年=100年間の「音楽産業イノベーション」を俯瞰する
坪井賢一
日本のポップスの歴史は「カチューシャの唄」に始まり、関東大震災と童謡の時代を挟み、「船頭小唄」を経て「東京行進曲」の大ヒットにいたる。蓄音器とSPレコードというイノベーションが日本の再生音楽市場を切り開いたのである。
1910年 → 2014年=100年間の「音楽産業イノベーション」を俯瞰する
第33回
鉄道の伝説的ライターに同行した写真家によるフォト・エッセイ
坪井賢一
乗り鉄、撮り鉄、鉄ガール…。今も昔も根強い人気を誇る鉄道。今回は、鉄道の伝説的ライターである宮脇俊三さんに8年間同行していた写真家、櫻井寛さんによるフォト・エッセイを紹介します。
鉄道の伝説的ライターに同行した写真家によるフォト・エッセイ
第41回
童謡の作詞作曲家が流行歌も生んだ。「船頭小唄」から「東京行進曲」へ
坪井賢一
関東大震災は、童謡の隆盛、レコード産業の成長、そして大衆文化が開花し、経済成長を続ける日本社会に大きな打撃を与えた。しかし、こうした危機下に流行歌が生まれ、都市の整備が進み、東京はモダン都市に変貌していった。
童謡の作詞作曲家が流行歌も生んだ。「船頭小唄」から「東京行進曲」へ
第31回
TPP交渉佳境の今こそ読んでおくべき自由貿易の経済学的論拠
坪井賢一
一般にはTPPに参加することで自由貿易の恩恵に授かれる、と言われていますが、どうもそう単純な話ではないようです。今回ご紹介するのは、自由貿易論者の大御所、ジャグディッシュ・バクワティが記す『自由貿易への道――グローバル化時代の貿易システムを求めて』です。
TPP交渉佳境の今こそ読んでおくべき自由貿易の経済学的論拠
第40回
童謡作曲の第一人者は本居長世だった。童謡アイドル本居3姉妹の登場
坪井賢一
文部省唱歌を主導した高野辰之も、ついに童謡を評価するようになり、1919年から29年まで童謡の隆盛が続いた。今回は、童謡歌手が誕生し、コンサートで歌い、レコードを大量に出した隆盛の時代を見てうこう。ポピュラー音楽光芒の一条である。
童謡作曲の第一人者は本居長世だった。童謡アイドル本居3姉妹の登場
第39回
文部省唱歌に対抗した童謡の1920年代に流行歌以上に流行した「赤い鳥」「金の船」の作品
坪井賢一
唱歌教科書編纂委員会によってつくられた文部省唱歌には、制約がたくさんあり、自由な芸術活動ができなかった。そこで「故郷」で有名な高野辰之はこのような問題点を指摘し、文部省唱歌に対抗して量産された童謡を評価するようになる。
文部省唱歌に対抗した童謡の1920年代に流行歌以上に流行した「赤い鳥」「金の船」の作品
第29回
JR駒込駅「さくらさくら」など毎朝駅で聞く発車メロディが本になった
坪井賢一
JR高田馬場駅の「鉄腕アトム」など、電車通勤のサラリーマンなら毎日耳にするであろう電車の発車メロディ。駅によっては、その土地にゆかりある曲を使用するなどいろいろな工夫が凝らされていて面白いですよね。今回紹介するのは、そんな発車ベルを101曲集めて楽譜にした『鉄のバイエル』です。
JR駒込駅「さくらさくら」など毎朝駅で聞く発車メロディが本になった
第38回
身に覚えのない原風景を日本人に刷り込んだ「文部省唱歌」はどのように生まれたのか
坪井賢一
本田美奈子さんがレパートリーとして歌った唱歌は5曲。「夏は来ぬ」「紅葉」「故郷」など、だれでも歌ったことがあり、歌詞もかなり覚えているはずだ。そして、なんとなく懐かしい。では、どうして万人が懐かしいと感じるのだろうか。
身に覚えのない原風景を日本人に刷り込んだ「文部省唱歌」はどのように生まれたのか
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