坪井賢一

坪井賢一

コラムニスト

1954年生まれ。78年早稲田大学政治経済学部卒業後、ダイヤモンド社入社。「週刊ダイヤモンド」編集長などを経て現職。著書に『複雑系の選択』『めちゃくちゃわかるよ!経済学』(ダイヤモンド社)『浦安図書館を支える人びと』(日本図書館協会)など。

第15回
ドル・ショックの衝撃 ――1971年、戦後国際金融制度が崩壊した日
坪井賢一
1971年8月、米国のニクソン大統領は、議会にも相談せずに「金とドルとの交換停止」を発表した。世界は「ドル・ショック」一色に染まることとなったが、なぜ、ニクソン大統領はブレトンウッズ体制を崩壊させたのだろうか。
ドル・ショックの衝撃 ――1971年、戦後国際金融制度が崩壊した日
第14回
「石油危機は千載一遇のチャンス」だった?狂乱インフレ下における企業の倫理観欠如
坪井賢一
第4次中東戦争の影響により、石油価格は上昇し、日本では狂乱インフレが始まった。インフレ下では、供給側が原材料を買い占めて製品を売り惜しみすることで利益は増大した。企業の社会的責任など、言葉すらなかった時代だ。
「石油危機は千載一遇のチャンス」だった?狂乱インフレ下における企業の倫理観欠如
第13回
原油価格上昇を超えた狂乱インフレに!第1次石油危機から日本が得た「教訓」とは
坪井賢一
1973年10月6日、エジプト・シリア連合軍がイスラエルに先制攻撃し、第4次中東戦争が始まった。これをきっかけに第1次石油危機へと至るが、アラブ産油国の石油戦略はイスラエルとの戦争で突然出てきたものではないことに注意せねばならない。
原油価格上昇を超えた狂乱インフレに!第1次石油危機から日本が得た「教訓」とは
第12回
なぜ世界はスタグフレーションに陥ったのか―1970年代の石油危機が引き起こしたパニックの余波
坪井賢一
1970年代に2度の石油危機が起きた。中東の政治情勢の変化=衝撃によって世界に経済的な影響が波及したものである。これによって原材料価格が上がり、産業界のコスト構造が急速に変化する。そしてその結果、スタグフレーションが常態となった。
なぜ世界はスタグフレーションに陥ったのか―1970年代の石油危機が引き起こしたパニックの余波
第11回
1980年代前半の米国高金利、後半のプラザ合意による円高を演出したポール・ボルカーの恐るべき力
坪井賢一
米国は1960年代半ばからインフレが続いていた。それに対して高金利政策によるインフレ退治、そしてその後乱高下したドルに対してドル安誘導が行われた。この一連の国際金融制度のチェンジを振り付けたのが元FRB議長ポール・ボルカーである。
1980年代前半の米国高金利、後半のプラザ合意による円高を演出したポール・ボルカーの恐るべき力
第10回
株バブルは1989年末、日経平均3万8915円で頂点に現代日本とは正反対の超楽観的だった時代
坪井賢一
1989年12月29日、日経平均株価は大納会のこの日、終値で3万8915円のピークにいたった。「4万円乗せも翌年春あたりに達成するのではないか」という読みもあったが、実際の株価は1990年に入ると下がり、10月には暴落することとなった。
株バブルは1989年末、日経平均3万8915円で頂点に現代日本とは正反対の超楽観的だった時代
第9回
空室率0.2%から一転、供給過剰の大パニックに!1990年、オフィスビル・バブルの頂点で見えた崩壊の縁
坪井賢一
1990年当時、都心のオフィスビルの空室率は0.2%、ほぼ満杯、需要超過、供給不足で過熱していた。しかし、株価が下落をはじめていたこの年、すでに不動産バブルがはじけ、不動産不況の到来を予想する声は高まっていた。
空室率0.2%から一転、供給過剰の大パニックに!1990年、オフィスビル・バブルの頂点で見えた崩壊の縁
第8回
バブル経済の崩壊は、世界をどう変えたのか――社会主義・資本主義の並存からグローバルな資本主義へ
坪井賢一
1990年のバブル崩壊は、「昨日までの世界」と「今日の世界」の分水嶺だった。つまり、資本主義と社会主義の並存の世界から全面的に地球を覆うグローバリザーションの世界へと変化したのである。
バブル経済の崩壊は、世界をどう変えたのか――社会主義・資本主義の並存からグローバルな資本主義へ
第7回
日本のバブル崩壊初期 1992年8月金融危機をからくも切り抜けた宮澤首相の危機意識
坪井賢一
宮澤喜一政権が誕生した1991年11月、国民はうすうすバブル崩壊を感じはじめていた。そして9か月後の1992年8月、1万4000円台に突入。危機感を強めた大蔵省は、「金融行政の当面の運営方針」を急遽発表し、対策に乗り出した。
日本のバブル崩壊初期 1992年8月金融危機をからくも切り抜けた宮澤首相の危機意識
第6回
連立政権は短命に終わる運命なのか55年体制以前の歴史に学ぶ“望ましい連立”の姿
坪井賢一
菅民主党・国民新党連立政権はこれからどうなるのだろう。1993年に始まる現代の連立政権時代では、小泉自民党・公明党連立政権以外、いずれも短命だ。今回は、55年体制以前の連立政権をひもときながら、あるべき“連立政権の姿”を探りたい。
連立政権は短命に終わる運命なのか55年体制以前の歴史に学ぶ“望ましい連立”の姿
第5回
リーマン・ショックの13年前に日本で起きていた不動産バブル崩壊の波乱
坪井賢一
日本のバブル崩壊は、1990年の株価暴落、1991年の地価下落に始まり、1997年の北海道拓殖銀行と山一証券の破綻で頂点に達した。その2年前の1995年、住宅金融専門会社は経営が立ち行かなくなり、膨大な不良債権の処理をめぐって大混乱に陥っていた。
リーマン・ショックの13年前に日本で起きていた不動産バブル崩壊の波乱
第4回
8年前にはすでにふくらんでいた米国住宅バブルの「火種」と熱狂を放置したFRBの「罪」
坪井賢一
米国の住宅バブルはいつ発生したのだろう。「週刊ダイヤモンド」をさかのぼってみると、2002年7月に掲載されたレポート「米国景気の牽引車『住宅バブル』の熱狂にひそむ不安」にたどりついた。今から8年前の記事である。
8年前にはすでにふくらんでいた米国住宅バブルの「火種」と熱狂を放置したFRBの「罪」
第3回
なぜ米国住宅バブル崩壊は瞬く間に世界へ広がったのか
坪井賢一
米国の住宅バブル崩壊が現在の欧州金融危機の発火点だが、これはいつ起きたのだろうか。住宅価格の下落が始まったのは2006年初。年末の12月にはサブプライムローンの販売会社の倒産が始まり、2007年には倒産事例が激増している。
なぜ米国住宅バブル崩壊は瞬く間に世界へ広がったのか
第2回
リーマン・ショックの1年前に始まっていた欧州の金融システム不安
坪井賢一
現在にいたるユーロ危機を引き起こした直接的な原因は、もちろん09年8月に起きたリーマン・ショックにある。しかし、その1年前から欧州には危機を招く他の火種がくすぶっていたという。
リーマン・ショックの1年前に始まっていた欧州の金融システム不安
第1回
7500億ユーロの大規模支援でも解決しない!?ギリシャ発ユーロ危機が起きた本当の理由
坪井賢一
創刊約100年となる週刊ダイヤモンドのバックナンバーでは、日本経済の現代史が語られているといってもいい。初回となる今回は週刊ダイヤモンドを紐解きながら、「ギリシャ危機がなぜ起きたのか」、その歴史を逆引きしていく。
7500億ユーロの大規模支援でも解決しない!?ギリシャ発ユーロ危機が起きた本当の理由
最終回
シュンペーターからドラッカーへ――「イノベーション」と「創造的破壊」の精神
坪井賢一
シュンペーターの冒険旅行は、1932年にハーバード大学で終着駅に到着した。彼の理論は自説についてモデル化できていないので、その後の理論経済学への影響はほとんどない。ただ、経営学には多大な影響をもたらしている。
シュンペーターからドラッカーへ――「イノベーション」と「創造的破壊」の精神
第64回
ようやくハーバード大学教授に就任!ドイツ、オーストリアからの大脱出
坪井賢一
日本での講演旅行を終えたシュンペーターは、ボンへ帰って行った。そして、ラブコールを続けたハーバード大学のオファーを受けることに心を決めつつあった。しかし、その頃ドイツはナチスの独裁寸前の状態だった。
ようやくハーバード大学教授に就任!ドイツ、オーストリアからの大脱出
第63回
滞日中のシュンペーターに密着した高田保馬と柴田敬
坪井賢一
日本滞在中のシュンペーターは神戸に降り立ち、神戸商大で講演を行った。そして、日曜には京都旅行へ出かけた。京都で出迎えたのが高田保馬と柴田敬であり、2人はここぞとばかりにシュンペーターへ質問攻めをした。
滞日中のシュンペーターに密着した高田保馬と柴田敬
第62回
昭和恐慌さなか、東京で講演日本の沈滞を鋭く分析
坪井賢一
シュンペーターが日本を訪れたのは、世界恐慌の影響によって日本も大不況に陥り、金解禁を行なった1年後の大デフレの最中だった。シュンペーターは様々な講演を通じて、日本の沈滞を招いた原因を鋭く分析した。
昭和恐慌さなか、東京で講演日本の沈滞を鋭く分析
第61回
ハーバードに後ろ髪をひかれつつ出発した日本講演旅行の成果
坪井賢一
世界恐慌がドイツにも伝播し、史上最悪の不況に陥っていた頃、シュンペーターは再びハーバードに戻った。そしてしばらくすると、またしても繰り上げてハーバードを後にする。日本へ初めて講演旅行に出かけるためだ。
ハーバードに後ろ髪をひかれつつ出発した日本講演旅行の成果
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