姫田小夏

ジャーナリスト

ジャーナリスト。アジア・ビズ・フォーラム主宰。上海財経大学公共経済管理学院・公共経営修士(MPA)。およそ15年滞在した上海で情報誌創刊、“市井の息遣い”から時代の変遷をウォッチ。「中国取材はデッサンと同じ。あらゆる角度から取材して光と影で実像をつかむ」を持論に30年近く中国に向き合う。近年は中国からの人や資本の流入をフォロー。ダイヤモンド・オンライン「ChinaReport」は10年を超える長寿コラム。

著書に『中国で勝てる中小企業の人材戦略』(テン・ブックス)、『インバウンドの罠』(時事出版)『バングラデシュ成長企業』(共著、カナリアコミュニケーションズ)、『ポストコロナと中国の世界観』(集広舎)ほか。内外情勢調査会、関西経営管理協会登録講師。宅地建物取引士。3匹の猫の里親。

中国のゼロコロナ緩和で「市民の理想社会の幕開け」と騒ぐのはまだ早い
姫田小夏
中国のゼロコロナ政策は、各地で行われた抗議活動をきっかけに突如、緩和された。市民の要求を異例の速さで実現したゼロコロナ緩和措置は意表を突いたが、緩和の喜びもつかの間、中国社会は混乱に陥った。市民の力が国の政策を変えたこの足跡の意味は大きいが、果たしてこれが「中国新時代の幕開け」につながっていくのだろうか。
中国のゼロコロナ緩和で「市民の理想社会の幕開け」と騒ぐのはまだ早い
W杯「真の勝者」は中国!出場できずもカタール中でチャイナマネー席巻
姫田小夏
4年に一度の世界的イベント「FIFAワールドカップ2022」に向け、開催国のカタールでは空港や港湾、鉄道や道路、電力や上下水道などの大規模なインフラ整備が急ピッチで行われてきた。この大規模なインフラ整備に、欧米はもとより韓国、インドなど各国の企業が参入にしのぎを削ったのが近年の動きだ。やはりここでも、プロジェクトを総なめにする中国の姿が浮かび上がる。
W杯「真の勝者」は中国!出場できずもカタール中でチャイナマネー席巻
ドイツの中国接近が止まらない…欧米諸国を尻目に「抜け駆け対中戦略」の実態
姫田小夏
ドイツのショルツ政権発足から間もなく1年がたつが、その対中戦略が注目されている。中国の新疆ウイグル自治区での人権侵害、ゼロコロナ政策やサプライチェーンなど諸問題がありながらも、ドイツと中国の経済界は前メルケル政権にも劣らない密接な結び付きを示しているためだ。中国市場にのめり込むドイツの対中ビジネスを追った。
ドイツの中国接近が止まらない…欧米諸国を尻目に「抜け駆け対中戦略」の実態
中国で高級マンションたたき売り!最低入札価格「20円」も散見の競売市場の惨状
姫田小夏
多くの国民が不動産投資に狂奔した中国で、住宅の取引が停滞している。今回、注目したのは中国の競売市場だ。最近の“売り逃げラッシュ”で、競売物件はほとんど買い手がつかない状況だ。
中国で高級マンションたたき売り!最低入札価格「20円」も散見の競売市場の惨状
中国でのコンビニ急増が「恐るべきシナリオ」の布石かもしれない理由
姫田小夏
習近平政権は3期目となる5年間の任期に突入し、台湾統一に向けた体制が強まりそうだ。実際、中国は「Xデー」に向けて、着々と備えている。上海のロックダウンやコンビニの店舗数を増やす計画も先々を見通した計算のうち…かもしれないのだ。
中国でのコンビニ急増が「恐るべきシナリオ」の布石かもしれない理由
日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは
姫田小夏
近年、日本では、中国発のコミックやゲームのファンが増えている。海外における日本アニメの人気は周知のとおりで、それぞれのコンテンツが、国と国の政治や社会問題を乗り越えていく“国境破壊力”はとどまるところを知らない。日中国交正常化50周年を迎えた今年、「日中友好」の言葉の意義が問われているが、若い世代はこの四文字にとらわれず“自分なりの中国観”を掘り下げている。
日本の若者の間で「中国発」漫画・ゲームの人気が上昇中、次世代の中国観とは
ドイツで「中国依存」に警戒感…市民生活に“メイド・イン・チャイナ”が急増
姫田小夏
EUの中でも最強の経済大国といわれるドイツだが、近年、中国への依存度を高めている。ドイツ国民の生活にも、徐々に中国貿易の影響が出始めた。特に「中欧班列」と呼ばれる国際貨物列車の存在は無視できない。中国依存に対しては、ドイツ国内でも警戒感を強める声が強くなっているが、果たして脱却できるだろうか。
ドイツで「中国依存」に警戒感…市民生活に“メイド・イン・チャイナ”が急増
日本人と中国人で「海外留学」格差の恐れ、日本の国際競争力低下の懸念も
姫田小夏
コロナ禍を経て日本に中国人留学生が戻ってきたが、日本人学生の中国留学の動きは鈍い。現地での体験や対話を持たない学生が増えることは、日本の国際化を逆行させ、将来の日中関係を大きく後退させることにもつながりかねない。日本のZ世代が起こす中国離れは、日中関係の冷え込みや中国の水際対策だけでは語れない、見えない壁があった。
日本人と中国人で「海外留学」格差の恐れ、日本の国際競争力低下の懸念も
中国人の「祖国脱出」が静かに進む…人気移住先・日本を中国資本が席巻か
姫田小夏
中国で“移住願望者”が増えている。祖国への不信感を募らせているのだ。振り返れば2020年以降、新型コロナウイルスの世界的感染拡大に伴い、「中国は世界一安全な国」だと、海外から多くの中国人が先を競って帰国したものだった。わずか1年で正反対の動きが始まった。
中国人の「祖国脱出」が静かに進む…人気移住先・日本を中国資本が席巻か
中国が「台湾統一白書」を22年ぶりに発表、そのシナリオに武力行使はあるのか
姫田小夏
8月10日、中国の国務院台湾事務弁公室が台湾統一に関わる「白書」を発表した。台湾の独立勢力と米国内の反中国勢力に対して強い牽制を示すものだ。1993年と2000年にも発表されたが、それらと比較しながら中国の態度の変化を考察し、台湾の人々の将来を考えてみたい。
中国が「台湾統一白書」を22年ぶりに発表、そのシナリオに武力行使はあるのか
中国で離婚激増の兆し、「家庭崩壊」を予見できなかった習近平指導部
姫田小夏
中国では少子化を食い止めるべく、習指導部があらゆる策を算段している。その策の一つが「離婚のクーリングオフ制度」の導入で、2021年には離婚が前年比43%も減って213万組にとどまった。だが、これも一瞬の喜びで終わるかもしれない。2022年は、元の木阿弥(もくあみ)となる可能性が出てきた。一体何が起こっているのか。
中国で離婚激増の兆し、「家庭崩壊」を予見できなかった習近平指導部
日本を去るアジアの若者たち…「豊か・安全・憧れ」が消えゆく日本の実態
姫田小夏
日本はお金も稼げるし、安心で安全な国。いつかそんな日本で働きたい――少し前まで、それがアジアの若者たちに共通する願望だった。しかし、“日本の魅力”に注目が集まったのも今は昔。聞こえてくるのは「日本、大丈夫か」と案じる声だ。日本に住むアジア人に、私たちの国はどう映っているのか。
日本を去るアジアの若者たち…「豊か・安全・憧れ」が消えゆく日本の実態
中国の訪日観光客が戻ってこないかもしれない、これだけの深刻な理由
姫田小夏
日本政府は外国人観光客の入国を6月10日から再開し、中国を含む98の国と地域からのツアー客の受け入れを開始した。しかし、中国人観光客は今のところ動き出す気配はない。2018年は約1億5000万人が海外旅行に送り出され、2770億ドルの消費をもたらしたとされる中国人観光客は、コロナとともに“蒸発”したままとなっている。
中国の訪日観光客が戻ってこないかもしれない、これだけの深刻な理由
香港返還25年の年に上海封鎖の因縁、中国の2大「制御不能都市」陥落の意味
姫田小夏
156年間イギリスの統治下にあった香港が、1997年7月1日に中国へ返還されてから間もなく25年がたつ。くしくもその直前に、香港と肩を並べる国際都市の上海で、2カ月にもわたる厳格なロックダウンが断行された。オミクロン株の感染拡大防止には非有効的といえる上海での措置は、3年前の「香港100万人デモ」の鎮圧と通底するものがある。上海と香港の2都市の歴史にさかのぼり、今後の上海の行方を深読みしてみた。
香港返還25年の年に上海封鎖の因縁、中国の2大「制御不能都市」陥落の意味
「こんな要求は前代未聞」中国ビジネスに異変続出で、日本の中小企業が困惑
姫田小夏
中国の対外貿易の窓口といわれる上海で断行されたロックダウンは、一部の日本の経営者の心理にも微妙な影を落とした。新型コロナウイルス感染拡大から約2年半が経過した今、中小・零細企業の対中ビジネスには微妙な変化が表れ、中国との距離が一段と広がっている。
「こんな要求は前代未聞」中国ビジネスに異変続出で、日本の中小企業が困惑
中国の若者が「国外脱出」渇望、不満爆発の理由はゼロコロナ失策の他にも
姫田小夏
中国の若者は本気で中国からの脱出を考えている。習近平指導部は、コロナ禍初期に武漢のロックダウンを通して求心力を高めたが、今の上海のロックダウンはこれとは真逆の「信用崩壊」をもたらした。
中国の若者が「国外脱出」渇望、不満爆発の理由はゼロコロナ失策の他にも
中国のスーパーで魚にも二次元コード!食の安全危機で防衛策進化の皮肉
姫田小夏
ロックダウンが続く上海で、「配給された食料品の品質がひどい」と市民が激怒している。そこで、市民は食品がいつどこで作られ、運ばれてきたのかという生産履歴を追跡し、自己防衛に出た。今回は中国の食品トレーサビリティについて探ってみた。
中国のスーパーで魚にも二次元コード!食の安全危機で防衛策進化の皮肉
中国・上海市民が「異臭ハム」配給に憤り!食品偽装が横行する深刻な理由
姫田小夏
ロックダウンが続く上海で、「配給された食料品の品質がひどい」と市民が激怒している。上海市は在住者に対し配給を行っているが、一部の食品に「賞味期限切れの加工肉」や「質の劣化で食べられない豚肉」などが混ざり込んだというのだ。近年、食の安全性が高まっているといわれる上海でなぜこのような事態が起こっているのか。
中国・上海市民が「異臭ハム」配給に憤り!食品偽装が横行する深刻な理由
食料不足の上海で「不公平問題」に揺れる在住日本人、納豆・ポテチは贅沢品?
姫田小夏
中国・上海市では、1日当たりの新型コロナウイルス新規感染者が2万人を超える日が続いている。一部、外出制限が解除される地区もあるというが、十分な食料品購入はできないままだ。4月14日現在、現地の日本人コミュニティーは食料品の入手経路がすっかり絶たれた状態にある。「コメがない」「塩がない」――そんな切実な声が聞こえてくる。
食料不足の上海で「不公平問題」に揺れる在住日本人、納豆・ポテチは贅沢品?
「友達ができず孤独で不安」外国人留学生が日本社会に溶け込みづらいワケ
姫田小夏
4月から始まる新学期や新生活を前に、多くの日本の外国人留学生が「果たして、日本人の友達はできるのだろうか」と悩んでいる。留学生が日本社会に溶け込むのは容易ではない。友達作りがうまくいかず、「孤独死するんじゃないか」と不安に陥る留学生もいる。中国人留学生に至っては、近年の国際政治のあおりをもろにかぶっている。留学生の友達関係に目を向けてみた。
「友達ができず孤独で不安」外国人留学生が日本社会に溶け込みづらいワケ
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