西村ヤスロウ
第49回
騒音
コンビニエンスストアやスーパーマーケットのレジで、お客さんによって音の大きさに差があることに気づく。音の大きなお客さんを見ると、「美人のもと」が減っているように見えることが多い。

第48回
肩書き
人は普通に生活していたら肩書きを持つ。持ってしまう。人を知ろうとするとき、そんな肩書きを知るとその人が見えてくる。だから、初めての人の前では簡単な自己紹介をする。

第47回
DJ
話していて気持ちのいい人と、なぜか気分が悪くなる人がいる。それは、単に滑舌がいいとか悪いとかの問題ではないように思える。美人はやはり話していて気持ちがいい。何が気持いいか。それはテンポである。

第46回
温度調節
好きな季節を聞くと、春や秋と答える人が多い。やはり暑すぎたり、寒すぎたりすることは苦手だと思う人が多く、それらから解放される季節は気分がいいのだろう。

第45回
カキコ
かつて、ザ・イエロー・モンキーというバンドにお世話になっていたことがある。「イエモン」と呼ぶ人が多かったが、彼ら自身、そう言われることがあまり好きではなかったようだ。

第44回
ペン
パソコンのおかげで字を書くことが減ったという話を聞く。字を書く場面においてはペンが欠かせない。子供の頃は鉛筆であったが、いつの間にかボールペンを使うようになっていった。

第43回
写真
写真好きな女性は多い。旅行中の女性を見ると、写真を撮るためだけに来ているのではないかと思えてしまう人がかなりいる。しかもあまり楽しそうではなく、義務感で撮っているように見える人もいる。

第42回
蓋
ペンの蓋を閉め忘れて服を汚してしまっている人を見かけることがある。かわいそうだ。大事な服を汚してしまっていることもかわいそうだが、たいていそういう人は美人ではないのだ。残念だ。

第41回
傘
天気予報を見ていると、時々、「午後は雨が降りだしますので、折りたたみの傘をお持ちください」と言うお天気キャスターがいる。なぜ、いちいち「折りたたみ」と言うのか。

第40回
ゴミ
ゴミの分別。面倒なことではある。しかし、これからの社会には不可欠であるように思う。さて、そういう文句を言っている人を思い出そう。美人だろうか。ほとんど違う。美人はゴミ分別に文句は言わない。

第39回
水
美人は水分補給の姿が美しいという話をかつて書いた。その美しい姿はよく見かける。一方、美しくない姿はあまり見かけない。なぜだろう…。そう考えると、「美人のもと」の正体は水分であるようにも思えてくる。

第38回
うなずき
美人は就職試験に強い。しかし、それは企業側が外見だけで判断しているのではないと思う。それだけなら多くの会社は大変なことになっているだろう。

第37回
洗濯機
女性は買い物が好きだ。特に洋服を買うのは大好きだ。 数ある服の中から選んだのだから、愛情もたっぷりだ。洋服への愛情はいい気分をつくるし、表情もよくなる。自然に「美人のもと」は増える。

第36回
危険な笑顔
人間は実にいろんな表情を持っている。喜怒哀楽だけではなく、表現しにくい微妙な顔つきを持っている。もちろん「美人のもと」を一番増やすのは笑顔である。

第35回
寝坊
遅刻する人はたいてい決まっている。美人はほとんど遅刻しない。待つことが苦痛ではないため、たいてい余裕をみて行動する。待つ時間の使い方を知っている。

第34回
風
風は気まぐれだ。なんとも言うことを聞いてくれない。夏の暑い日に期待していると吹いてくれないのに、冬の寒い日には勢いよく吹いてくる。時には台風で人をいじめることもある。

第33回
プール
プールは「美人のもと」が育つ場所である。なにしろ自分を磨く要素がたくさんあるのだ。一方、プールは「美人のもと」を失っていく危険な場所でもある。

第32回
階段
美人は階段で目立つ。たとえば大きな駅のような階段を上ってホームに行く場所、そんな大き目の階段の上に立ってみるといい。はっきりと美人が際立っている。すぐに美人が発見できるのだ。

第31回
ラーメン
美人はラーメンが好きだ。ラーメンには「美人のもと」が含まれていると思われる。一生懸命食べればいい。「好き」を表す。それだけ。食べた後、これが最も重要だ。

第30回
窓
美人は窓が好きだ。たとえば飛行機。美人は窓の外を眺め、ほほえむ。景色が大好きだ。電車に乗ったらすぐに窓から外を眺めて喜んでいる子どもの気持をいつまでも持っている。
