井手ゆきえ
第22回
各種調査によると、禁煙に成功した人でも平均2~3回は挫折している。やめる意思はあるのに、なぜか? それは、喫煙が薬物依存という、れっきとした「病気」だからだ。

第21回
WHOの予想では、今シーズン流行するインフルエンザウイルスは新型(1種類)と季節性(2種類)の合計3種類。これを受け国内では、新型のみに効く1価ワクチンと3種類すべてに対応する3価ワクチンが用意されている。

第20回
役員就任と時期を同じくして、パーキンソン病と診断されたTさん(52歳)。今後10年、なんとしても症状を抑えたいと願い、手術を選択した──。

第19回
定期健診で高血圧と動脈硬化が指摘されている、ちょいメタボのSさん(55歳)は、この春の健診で“トリプルA”が見つかってしまった。AAAといってももちろんムーディーズの最上級格付けではなく、腹部大動脈瘤の略だ。

第18回
今日のゴルフのために、連日残業をして仕事を片づけてきたRさん、45歳。1、2番ホールは無難に終え、ひと息ついたが、3番のセカンドショットに向かったとたん、急に胸が苦しくなった──。

第17回
もし減・禁酒を考えているなら、手始めに手帳の片隅にでも毎日のドリンク数を記載してみよう。客観的に数値化すると俄然、“ドリンク数”を意識するため、記録をつけるだけで減酒できるケースも多い。

第16回
子どもの頃から中耳炎を繰り返していたPさん、50歳。多少の耳だれ、痛みは慣れっこだが、最近のそれは血と膿まじり。心なしか聴力も落ちてきた気がする──。

第15回
スキルス胃がんの告知を受けたOさん、52歳。一時はショックでなにも手につかなかったが、今はできる治療はすべて試し、サバイバルしようと決意している──。

第14回
高血糖、高LDLコレステロール、高血圧の三重苦を抱えているMさん、55歳。最近、足先が冷えて歩行時にふくらはぎがつるようになった──。

第13回
会議中、Lさん(49歳)に異変が起こったのは15時半頃。急にろれつが回らなくなったLさんに気づいた同僚が即座に救急車を手配、18時過ぎには搬送先で脳梗塞の治療を受けていた。

第12回
営業ひと筋のKさん、51歳。長年、下半身の激痛に悩まされてきた。椎間板ヘルニアを指摘されているが、手術するほどではないという──。

第11回
バイオ企業の開発部門に籍を置くJさん、42歳。この数日、ノーベル賞級のアイディアが浮かんだと憑かれたように走り回っている。彼が双極性障害であることを知る上司が家族と連絡を取り、病院へ連れていった──。

第10回
温厚な人柄のIさんが認知症と診断されたのは、49歳のときだった。きっかけは無銭飲食。不安に思った家族がIさんを病院に連れてきたのだ──。認知症とひと口にいうが、その原因疾患はじつに70種類以上もある。

第9回
日本人の緑内障患者の7割は正常眼圧。緑内障の治療は進行を抑えるのみで回復は期待できないが、正常眼圧緑内障では発症から失明まで30年は猶予があるとされる。人生80年の昨今、先手を打つに越したことはない。

第8回
健康診断でたんぱく尿を指摘される人は少なくない。これは自覚症状がなくても「隠れ腎臓病」の可能性が大。放置すると、10~15%が10年で透析まで進んでしまう。糖尿病や高血圧、喫煙があると、その危険も数十倍だ。

第7回
初期症状は風邪や喘息に似ているが、酸素吸入が必要なほど重症化することがあり、そうなると5年生存率は50%未満。これがCOPDの恐ろしさで、「タバコ病」とも呼ばれるほど喫煙習慣と根深い関係がある病気だ。

第6回
手術が必要な場合もあれば、軟膏・座薬で治ることも。ひと口に痔と言えど、いくつかの種類があり、対処法が異なるので注意が必要だ。どんな病状でも共通するのは、早期発見・早期治療。こじらせる前に手を打つべし。

第5回
ビジネスマンの約1割が悩むという「過眠症」。日中に強い眠気におそわれ、仕事に差しつかえるのも困るが、それより重視すべきは高血圧や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病に対して悪い影響を与えてしまうことだ。

第4回
加齢とともに、「おしっこ」に異常が見られるケースは多い。残尿感、頻尿、そして尿失禁。心当たりがある人は専門医の診断を受けることをお薦めする。前立腺ガンなどコワい病気が潜んでいないか、まずはチェックだ。

第3回
ストレスが突発的な腹痛や下痢、便秘を引き起こし、それがさらなるストレスにもなってしまう。これが「過敏性腸症候群」のやっかいなところだ。詳しいメカニズムはまだ解明途中だが、効果の期待できる治療薬も定着してきた。
