井手ゆきえ
第12回
営業ひと筋のKさん、51歳。長年、下半身の激痛に悩まされてきた。椎間板ヘルニアを指摘されているが、手術するほどではないという──。

第11回
バイオ企業の開発部門に籍を置くJさん、42歳。この数日、ノーベル賞級のアイディアが浮かんだと憑かれたように走り回っている。彼が双極性障害であることを知る上司が家族と連絡を取り、病院へ連れていった──。

第10回
温厚な人柄のIさんが認知症と診断されたのは、49歳のときだった。きっかけは無銭飲食。不安に思った家族がIさんを病院に連れてきたのだ──。認知症とひと口にいうが、その原因疾患はじつに70種類以上もある。

第9回
日本人の緑内障患者の7割は正常眼圧。緑内障の治療は進行を抑えるのみで回復は期待できないが、正常眼圧緑内障では発症から失明まで30年は猶予があるとされる。人生80年の昨今、先手を打つに越したことはない。

第8回
健康診断でたんぱく尿を指摘される人は少なくない。これは自覚症状がなくても「隠れ腎臓病」の可能性が大。放置すると、10~15%が10年で透析まで進んでしまう。糖尿病や高血圧、喫煙があると、その危険も数十倍だ。

第7回
初期症状は風邪や喘息に似ているが、酸素吸入が必要なほど重症化することがあり、そうなると5年生存率は50%未満。これがCOPDの恐ろしさで、「タバコ病」とも呼ばれるほど喫煙習慣と根深い関係がある病気だ。

第6回
手術が必要な場合もあれば、軟膏・座薬で治ることも。ひと口に痔と言えど、いくつかの種類があり、対処法が異なるので注意が必要だ。どんな病状でも共通するのは、早期発見・早期治療。こじらせる前に手を打つべし。

第5回
ビジネスマンの約1割が悩むという「過眠症」。日中に強い眠気におそわれ、仕事に差しつかえるのも困るが、それより重視すべきは高血圧や動脈硬化、糖尿病といった生活習慣病に対して悪い影響を与えてしまうことだ。

第4回
加齢とともに、「おしっこ」に異常が見られるケースは多い。残尿感、頻尿、そして尿失禁。心当たりがある人は専門医の診断を受けることをお薦めする。前立腺ガンなどコワい病気が潜んでいないか、まずはチェックだ。

第3回
ストレスが突発的な腹痛や下痢、便秘を引き起こし、それがさらなるストレスにもなってしまう。これが「過敏性腸症候群」のやっかいなところだ。詳しいメカニズムはまだ解明途中だが、効果の期待できる治療薬も定着してきた。

第2回
どの職場にも糖尿病とその予備軍がいる時代。そして糖尿病ビジネスマンの4割以上が、気になる治療の副作用として「低血糖」を挙げている。血糖値をコントロールしつつ低血糖を防ぐために知っておくべきこととは?

第1回
健康診断では「正常血圧」なのに、ある日突然、脳卒中…。こんな事例があなたの周りにもあるかもしれない。発見の難しい「仮面高血圧」のメカニズム、そして自分でできるチェック法を知り、実行すべきだ。
