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井手ゆきえ

医学ライター
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
第82回
健康な精子は健康な食に宿る!?日本では成分表示の議論中トランス脂肪酸
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
どうやら健康な食事は健康な精子をつくるらしい。米国、スペインの共同研究報告によると、18~22歳の健康な男性188人の食生活を調査した結果、魚、野菜、全粒穀物中心の食事を心がけている男性は、赤身肉、精製穀物中心の食生活の男性より、精子の運動能力が勝ることがわかった。
健康な精子は健康な食に宿る!?日本では成分表示の議論中トランス脂肪酸
第81回
あなたは検査する? しない?米国政府、全年齢で推奨せず前立腺特異抗原(PSA)検査
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
前立腺がんの早期診断に役立つとして前立腺特異抗原(PSA)検査が日本に普及し始めたのは21世紀の声を聞いてからだ。しかし昨年10月、米国政府の予防医学作業部会はすべての年齢の男性に対し「PSA検査は勧められない」との“暫定”勧告を発表した。
あなたは検査する? しない?米国政府、全年齢で推奨せず前立腺特異抗原(PSA)検査
第80回
「腹水=死」の常識が変わる余命告知から治療再開の例もKM-CART(腹水ろ過濃縮再静脈注法)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
がん性腹水は抜いたら死期を早めるだけ──がん専門医の99%はそう考える。これががん医療の常識だった。しかし東京都・要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐氏は従来の「腹水ろ過濃縮再静脈注法」を改良、2008年からがん性腹水の治療を開始。その結果は劇的だった。
「腹水=死」の常識が変わる余命告知から治療再開の例もKM-CART(腹水ろ過濃縮再静脈注法)
第79回
インスリン鼻スプレーで治療!?初期のアルツハイマー病を改善経鼻インスリン療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
2型糖尿病を放置、あるいは血糖コントロールを怠けていると、命にかかわる病気につながりかねない、というのは周知の事実。最近は心血管系に与える影響だけでなく、認知症を発症するリスクが高いことも知られるようになってきた。
インスリン鼻スプレーで治療!?初期のアルツハイマー病を改善経鼻インスリン療法
第78回
第3相臨床試験がスタート胃がん腹膜播種に希望の光経静脈・腹腔内併用療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
全体の生存率が年々改善されている胃がん。しかし、この「治りやすい」胃がんも、進行・再発がんのステージに入ると一転して「治りにくい」がんに変貌する。特にがんの塊が胃壁を突き破り、お腹の中にがん細胞を播(ま)き散らす「腹膜播種」のタイプは、厄介のひと言につきる。
第3相臨床試験がスタート胃がん腹膜播種に希望の光経静脈・腹腔内併用療法
第77回
体内時計をリセット!?大うつ病を対象に臨床試験もメラトニン受容体作動薬
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
さすがに正月気分も落ち着き、日常のリズムを取り戻した頃だろう。まだ調子が出ない方は、早寝早起きで睡眠・覚醒サイクルをリセットするといいが、そうもいかないのが現代人の常。米国では時差ぼけやシフト勤務者の睡眠補助にメラトニンのサプリメントが活用されている。
体内時計をリセット!?大うつ病を対象に臨床試験もメラトニン受容体作動薬
第76回
二酸化炭素で鼻水、かゆみが改善アレルギー性鼻炎に究極の自然療法か!?鼻腔内二酸化炭素療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
ペットの抜け毛やホコリが原因のアレルギー性鼻炎に年中悩まされている方も多いだろう。今はさまざまな抗アレルギー薬があるが、薬は使いたくないという方にユニークな治療法を紹介しよう。なんと、二酸化炭素でアレルギー症状を改善しようというのだ。
二酸化炭素で鼻水、かゆみが改善アレルギー性鼻炎に究極の自然療法か!?鼻腔内二酸化炭素療法
第75回
エポックメイキングの1年に心臓移植代替治療への道も埋込型補助人工心臓
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
将来、2011年は日本の重度心不全治療のエポックメイキングとして記憶されるだろう。臓器移植までの橋渡しをする国産の埋込型補助人工心臓、2機種が保険償還されたのだ。「欧米では当たり前なのに、日本では未承認というデバイスラグがようやく解消された」(心臓外科医)。
エポックメイキングの1年に心臓移植代替治療への道も埋込型補助人工心臓
第74回
酒豪か酒乱か、それとも下戸か食道がん発症リスクとの関連もアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
日本人は酒に弱いことが知られている。これを決定するのはアルコール分解能で、具体的にはアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2の活性だ。これまでの研究で両者にはそれぞれ酵素活性が高い・中間・低いの3タイプがあり、組み合わせで酔い方が違うことがわかっている。
酒豪か酒乱か、それとも下戸か食道がん発症リスクとの関連もアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2
第73回
簡単な血液検査で脳梗塞を早期発見精度85%の脳梗塞マーカーが登場!脳梗塞マーカー“アクロレイン”
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
寝たきり要因のトップを走る脳梗塞。本人もつらいが、働き盛りを突然襲う悲劇は家族に大きな負担を強いる。しかし検診は費用や拘束時間を考えると気が重い。なんとか簡単な血液検査でチェックできないものか、誰しも思うだろう。じつは、コレがあるのだ。
簡単な血液検査で脳梗塞を早期発見精度85%の脳梗塞マーカーが登場!脳梗塞マーカー“アクロレイン”
第72回
酸化、糖化、鉄化に対抗せよ肝硬変/肝がん予防の最新栄養学ファイトケミカル(Phytochemical)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
肝がんの発症原因はウイルス性肝炎とアルコール性肝炎が代表だが、先進国では非アルコール性脂肪肝炎(NASH)からの発症例が急増している。その予防に重要な「酸化」を防ぐ食事療法の強い味方となってくれるのが、ファイトケミカルだ。
酸化、糖化、鉄化に対抗せよ肝硬変/肝がん予防の最新栄養学ファイトケミカル(Phytochemical)
第71回
胸部X線検査より、喀痰検査より、診断感度が高い?肺がんを嗅ぎ分ける「がん探知犬」登場がん特有の匂い物質と呼気検査
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
この8月、欧州呼吸器学会誌に、吐いた息から肺がんを嗅ぎ分ける「がん探知犬」の研究結果が報告された。訓練された犬は、肺がん患者の呼気サンプル100例中71例を「陽性」とし、健康な人の呼気、COPD患者の呼気400例に対しては93%に「陰性」の判断を下したという。
胸部X線検査より、喀痰検査より、診断感度が高い?肺がんを嗅ぎ分ける「がん探知犬」登場がん特有の匂い物質と呼気検査
第70回
中高年の“トイレ問題”に強~い味方あの「切迫感」を抑える新薬登場過活動膀胱治療薬(ミラベグロン)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
中高年のトイレ問題──いわゆる排尿障害の症状は失禁、頻尿、残尿感が代表だが、発作的に強い尿意に襲われ、通常は頻尿が出現する状態を「過活動膀胱(OAB)」という。
中高年の“トイレ問題”に強~い味方あの「切迫感」を抑える新薬登場過活動膀胱治療薬(ミラベグロン)
第69回
糖尿病患者が自己注射から解放される日吸入式インスリン製剤は数年先か!?AFREZZA(ヒト遺伝子組み換え型インスリン)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
糖尿病患者の血糖コントロールに使われるインスリン製剤。1型糖尿病では毎日、2型でも血糖値によっては自己注射が必要になる。注射のわずらわしさから吸入式製剤の実用化が待たれており、現在米国Mannkind社が臨床試験を進めている。
糖尿病患者が自己注射から解放される日吸入式インスリン製剤は数年先か!?AFREZZA(ヒト遺伝子組み換え型インスリン)
第68回
効果とコストと安全性と加齢黄斑変性の最新事情血管新生阻害薬
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
中途失明要因の一つ、加齢黄斑変性(AMD)がじわじわ増えている。網膜の中心部にある「黄斑」組織に異常が生じる病気で、AMDを発症すると視野の中央がゆがむ、モノが小さく暗く見えるなどの症状が出てくる。
効果とコストと安全性と加齢黄斑変性の最新事情血管新生阻害薬
第67回
虫メガネの原理で超音波を集中診断と治療の融合に期待HIFU(高密度焦点式超音波療法)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
超音波を使ったHIFU(高密度焦点式超音波療法)は、がん細胞に焦点を合わせて超音波を集束し、がん細胞を加熱する治療法である。虫メガネで太陽光を集めるのと同様の原理でがん細胞を80度以上に熱し死滅させ、焦点より手前の細胞にはダメージがない。
虫メガネの原理で超音波を集中診断と治療の融合に期待HIFU(高密度焦点式超音波療法)
第66回
日本発の基礎研究が結実肺がん治療に奇跡は起こるかALK阻害剤─分子標的薬
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
いまや、がん治療の主役に躍り出た分子標的薬。力を発揮するには「標的」の絞り込みが鍵を握る。がん特有の遺伝子変異が生み出す分子であること、その働きを封じることでがん細胞に致命的なダメージを与え、正常細胞には影響が少ないことが条件だ。
日本発の基礎研究が結実肺がん治療に奇跡は起こるかALK阻害剤─分子標的薬
第65回
がん細胞だけに感染し、がん細胞だけを死滅させるウイルスはがん制圧のパートナーになり得るか?ウイルス療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
ウイルスの恐るべき細胞殺傷力をがん細胞だけに向けられないか。ごくシンプルな発想が生み出したのが、「がん治療用ウイルス」。近年開発された第3世代の治療用ウイルスは、細胞殺傷力だけでなく、免疫機能を惹起し、がん細胞を攻撃させる機能も備えている。
がん細胞だけに感染し、がん細胞だけを死滅させるウイルスはがん制圧のパートナーになり得るか?ウイルス療法
第64回
酸化ストレスで脳が疲弊慢性疲労に抗酸化物質イミダゾールジペプチド
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
ヒトはなぜ「疲れ」るのか。乳酸の蓄積によるもの、という説は大間違い。今では、乳酸はむしろ筋肉疲労を抑え、脳神経活動のエネルギー源となることがわかっている。つまりは「疲労回復物質」なのである。冤罪の乳酸に代わり、疲労の真犯人と見なされているのは「活性酸素」だ。
酸化ストレスで脳が疲弊慢性疲労に抗酸化物質イミダゾールジペプチド
第63回
がんワクチン承認から1年米国・前立腺がん治療事情がんワクチン―プロベンジ
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
昨年4月、世界初の治療用がんワクチン、シプリューセル‐T(製品名プロベンジ)が米食品医薬品局(FDA)に承認された。適応は「ホルモン療法抵抗性前立腺がん」で、前立腺がんの増殖にかかわる男性ホルモンを抑える治療が無効になった患者が対象だ。
がんワクチン承認から1年米国・前立腺がん治療事情がんワクチン―プロベンジ
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