井手ゆきえ

医学ライター
医学ライター。NPO法人日本医学ジャーナリスト協会正会員。証券、IT関連の業界紙編集記者を経て、なぜか医学、生命科学分野に魅せられ、ここを安住の地と定める。ナラティブ(物語)とサイエンスの融合をこころざし、2006年よりフリーランス。一般向けにネット媒体、週刊/月刊誌、そのほか医療者向け媒体にて執筆中。生命体の秩序だった静謐さにくらべ人間は埒もないと嘆息しつつ、ひまさえあれば、医学雑誌と時代小説に読み耽っている。
第92回
家庭で血圧を測る習慣を毎年5月17日は“高血圧の日”
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
毎年5月17日は「高血圧の日」。現在、日本の高血圧患者は約4000万人、うち何らかの治療を受けている患者は、およそ800万人と2割にとどまっている。自覚症状がないだけに「何とかなるさ」派が多数を占めるらしい。
家庭で血圧を測る習慣を毎年5月17日は“高血圧の日”
第91回
視力回復で臨床応用が現実的に特許ラッシュの高コストが障壁ES細胞を使った再生医療
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
先月、米バイオ企業のアドバンスド・セル・テクノロジー社があらゆる細胞に変化できるES細胞(胚性幹細胞)から作製した網膜細胞を加齢黄斑変性症で失明しかかった高齢女性2人に移植し、視力を回復させることに成功したとのニュースが大々的に報道された。
視力回復で臨床応用が現実的に特許ラッシュの高コストが障壁ES細胞を使った再生医療
第90回
クルマとテレビの所有者は要注意心筋梗塞の発症リスクが上昇ライフスタイルと運動
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
風が吹けば桶屋が……ではないが、欧州心臓学会の機関誌に発表された研究結果によれば「自家用車とテレビの両方を所有していると、非所有者よりも心疾患を起こすリスクが27%上昇する」そうだ。
クルマとテレビの所有者は要注意心筋梗塞の発症リスクが上昇ライフスタイルと運動
第89回
後天的遺伝子変異をリセットがんや精神疾患の新しい治療手段にエピジェネティクス創薬
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
バイオ創薬が当たり前になった21世紀。今年はバイオ医薬品の特許切れ後を狙う「バイオシミラー(バイオ後発品)」開発も本格化すると予想される。
後天的遺伝子変異をリセットがんや精神疾患の新しい治療手段にエピジェネティクス創薬
第88回
ひと振り、ふた振りが健康的か!?摂り過ぎても不足でも心血管病に食塩制限
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
塩分の過剰摂取が血圧の上昇をもたらすのは科学的に証明されている。日本高血圧学会の高血圧治療ガイドラインによる1日の食塩摂取基準は6グラム未満で、「本来はもっと少なくするべき」(循環器専門医)という意見が多い。
ひと振り、ふた振りが健康的か!?摂り過ぎても不足でも心血管病に食塩制限
第87回
結婚はハートにいい!?既婚の男性と冠動脈バイパス手術と生存率ランキング
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
2月4日、冠動脈バイパス手術を受け、東大病院に入院されていた天皇陛下が退院された。術後2週間、人工心肺装置を使わない「オフポンプ手術」の標準的な入院期間で、経過は順調のようだ。後はじっくりリハビリに取り組んでいただければと思う。
結婚はハートにいい!?既婚の男性と冠動脈バイパス手術と生存率ランキング
第86回
禁煙ワクチンの治験が進行中自己免疫抗体でニコチンを断つ禁煙ワクチン
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
アイスランドではタバコの小売りを法律で禁じたうえ、「ニコチン依存症」の患者には医師の処方下でのみ、喫煙を許そうという動きまであるらしい。そこまで極端ではないが、日本でも喫煙者の肩身は狭い。
禁煙ワクチンの治験が進行中自己免疫抗体でニコチンを断つ禁煙ワクチン
第85回
緑内障治療薬に新たな候補正常眼圧タイプへの応用に期待カルパイン阻害剤
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
日本人の中途失明原因の第1位は、視神経と網膜の細胞が進行性に死滅し徐々に視野が欠ける「緑内障」という眼病。40代の20人に1人が患っていると推定される。
緑内障治療薬に新たな候補正常眼圧タイプへの応用に期待カルパイン阻害剤
第84回
寿命延長効果はありやなしやカロリー制限には実績レスベラトロール
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
抗老化作用があるとして注目されている「レスベラトロール」。赤ワインに含まれるポリフェノールの一種で、線虫、ショウジョウバエを使った実験でも長寿延命効果があると報告され、俄然、世間が注目。製薬企業も抗老化薬の開発に大金を投じている。
寿命延長効果はありやなしやカロリー制限には実績レスベラトロール
第83回
脳腫瘍が光り、位置を確認より正確、安全な手術へ光線力学的診断法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
脳腫瘍は診断と治療技術の進歩にもかかわらず予後が厳しいがんの一つだ。外科的手術が有効なのは他の臓器がんと同じだが、問題は「脳」という場所にある。正常組織をできる限り傷つけないように、腫瘍の全摘出を諦めることもあり、当然だが、再発率は高い。
脳腫瘍が光り、位置を確認より正確、安全な手術へ光線力学的診断法
第82回
健康な精子は健康な食に宿る!?日本では成分表示の議論中トランス脂肪酸
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
どうやら健康な食事は健康な精子をつくるらしい。米国、スペインの共同研究報告によると、18~22歳の健康な男性188人の食生活を調査した結果、魚、野菜、全粒穀物中心の食事を心がけている男性は、赤身肉、精製穀物中心の食生活の男性より、精子の運動能力が勝ることがわかった。
健康な精子は健康な食に宿る!?日本では成分表示の議論中トランス脂肪酸
第81回
あなたは検査する? しない?米国政府、全年齢で推奨せず前立腺特異抗原(PSA)検査
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
前立腺がんの早期診断に役立つとして前立腺特異抗原(PSA)検査が日本に普及し始めたのは21世紀の声を聞いてからだ。しかし昨年10月、米国政府の予防医学作業部会はすべての年齢の男性に対し「PSA検査は勧められない」との“暫定”勧告を発表した。
あなたは検査する? しない?米国政府、全年齢で推奨せず前立腺特異抗原(PSA)検査
第80回
「腹水=死」の常識が変わる余命告知から治療再開の例もKM-CART(腹水ろ過濃縮再静脈注法)
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
がん性腹水は抜いたら死期を早めるだけ──がん専門医の99%はそう考える。これががん医療の常識だった。しかし東京都・要町病院腹水治療センター長の松崎圭祐氏は従来の「腹水ろ過濃縮再静脈注法」を改良、2008年からがん性腹水の治療を開始。その結果は劇的だった。
「腹水=死」の常識が変わる余命告知から治療再開の例もKM-CART(腹水ろ過濃縮再静脈注法)
第79回
インスリン鼻スプレーで治療!?初期のアルツハイマー病を改善経鼻インスリン療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
2型糖尿病を放置、あるいは血糖コントロールを怠けていると、命にかかわる病気につながりかねない、というのは周知の事実。最近は心血管系に与える影響だけでなく、認知症を発症するリスクが高いことも知られるようになってきた。
インスリン鼻スプレーで治療!?初期のアルツハイマー病を改善経鼻インスリン療法
第78回
第3相臨床試験がスタート胃がん腹膜播種に希望の光経静脈・腹腔内併用療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
全体の生存率が年々改善されている胃がん。しかし、この「治りやすい」胃がんも、進行・再発がんのステージに入ると一転して「治りにくい」がんに変貌する。特にがんの塊が胃壁を突き破り、お腹の中にがん細胞を播(ま)き散らす「腹膜播種」のタイプは、厄介のひと言につきる。
第3相臨床試験がスタート胃がん腹膜播種に希望の光経静脈・腹腔内併用療法
第77回
体内時計をリセット!?大うつ病を対象に臨床試験もメラトニン受容体作動薬
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
さすがに正月気分も落ち着き、日常のリズムを取り戻した頃だろう。まだ調子が出ない方は、早寝早起きで睡眠・覚醒サイクルをリセットするといいが、そうもいかないのが現代人の常。米国では時差ぼけやシフト勤務者の睡眠補助にメラトニンのサプリメントが活用されている。
体内時計をリセット!?大うつ病を対象に臨床試験もメラトニン受容体作動薬
第76回
二酸化炭素で鼻水、かゆみが改善アレルギー性鼻炎に究極の自然療法か!?鼻腔内二酸化炭素療法
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
ペットの抜け毛やホコリが原因のアレルギー性鼻炎に年中悩まされている方も多いだろう。今はさまざまな抗アレルギー薬があるが、薬は使いたくないという方にユニークな治療法を紹介しよう。なんと、二酸化炭素でアレルギー症状を改善しようというのだ。
二酸化炭素で鼻水、かゆみが改善アレルギー性鼻炎に究極の自然療法か!?鼻腔内二酸化炭素療法
第75回
エポックメイキングの1年に心臓移植代替治療への道も埋込型補助人工心臓
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
将来、2011年は日本の重度心不全治療のエポックメイキングとして記憶されるだろう。臓器移植までの橋渡しをする国産の埋込型補助人工心臓、2機種が保険償還されたのだ。「欧米では当たり前なのに、日本では未承認というデバイスラグがようやく解消された」(心臓外科医)。
エポックメイキングの1年に心臓移植代替治療への道も埋込型補助人工心臓
第74回
酒豪か酒乱か、それとも下戸か食道がん発症リスクとの関連もアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
日本人は酒に弱いことが知られている。これを決定するのはアルコール分解能で、具体的にはアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2の活性だ。これまでの研究で両者にはそれぞれ酵素活性が高い・中間・低いの3タイプがあり、組み合わせで酔い方が違うことがわかっている。
酒豪か酒乱か、それとも下戸か食道がん発症リスクとの関連もアルコール脱水素酵素1Bとアルデヒド脱水素酵素2
第73回
簡単な血液検査で脳梗塞を早期発見精度85%の脳梗塞マーカーが登場!脳梗塞マーカー“アクロレイン”
井手ゆきえ,-週刊ダイヤモンド編集部-
寝たきり要因のトップを走る脳梗塞。本人もつらいが、働き盛りを突然襲う悲劇は家族に大きな負担を強いる。しかし検診は費用や拘束時間を考えると気が重い。なんとか簡単な血液検査でチェックできないものか、誰しも思うだろう。じつは、コレがあるのだ。
簡単な血液検査で脳梗塞を早期発見精度85%の脳梗塞マーカーが登場!脳梗塞マーカー“アクロレイン”
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