林 總
第51回
先生、フリーキャッシュフローってキャッシュフロー計算書に載っていますか?
フリーキャッシュフローとは、営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いた差額のこと。読んで字の如く、会社が「自由に使えるお金」という意味。FCFがプラスかマイナスかを確認して、プラスなら、ひとまず安心していいが、注意しなければいけないポイントがある。

第50回
先生、会社にとって投資って、本当に必要なのですか?
キャッシュフロー計算書は、営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローの3つに分かれます。今回は、投資キャッシュフローについて。会社にとって投資は欠かせないもの。それは一体なぜなのか?

第49回
アップルが商売上手かどうかは、貸借対照表のどこを見ればわかるのか?
38万部超のベストセラー『餃子屋と高級フレンチ』シリーズでおなじみの著者・林 總氏の最新刊『たった10日で決算書がプロ並みに読めるようになる! 会計の教室』がダイヤモンド社から発売になりました。本連載では、同書の中から抜粋して決算書を読み解くために必要な基本の知識をお伝えしていきます。登場人物は、林教授と生徒の川村カノンの2人。知識ゼロから始めて、いかにして決算書を読み解くスキルを身につけていくのか? 川村カノンになったつもりで、本連載にお付き合いください。

第48回
先生、運転資本が増加すると現金が減少するってどういう意味ですか?
営業キャッシュフロー(間接法)は、税引き後当期純利益+減価償却費ー運転資本の増加額で求められる。運転資本とは、商品+売掛金─買掛金のこと。売掛金は得意先への貸付金、買掛金は得意先からの借入金だ。したがって運転資本が増えると、現金がその金額だけ減ってしまうことになる。

第47回
先生、現金の増減から計算する間接法によるキャッシュフロー計算書って、どういうものですか?
キャッシュフロー計算書には、直接法と間接法の2つがある。間接法によるキャッシュフロー計算書は、現金の増減額から算出する方法だ。現金の増減額を「ビジネスプロセス」と「現金製造機」と「財務」の3つにグループ分けて計算する。

第46回
現金以外の資産の減少は、現金の増加をもたらすって、どういう意味?
キャッシュフロー計算書には、直接法と間接法の2つがある。現金収支の総額から現金の増減額を計算する方法が直接法。これに対して間接法は、賃借対照表の現金以外の資産、負債、資本の増減から現金の増減を間接的に求める方法だ。具体的にはどうやって計算するのか?

第45回
利益がでているのに税金を払うお金がないのは、なぜなのか?
キャッシュフロー計算書は直接法と間接法の2種類がある。直説法によるキャッシュフロー計算書が原則と考えるべきだが、実務では間接法の方が一般的だ。その理由は大きく2つある。

第44回
キャッシュフロー計算書は、直接法で作成するのが理にかなっているが実務では、なぜ使われないのか?
キャッシュフローとは現金収支のこと。営業キャッシュフローの作成方法には、直接法と間接法の2つがある。直接法は「ビジネスプロセス」と「仕入先」との現金収支を表にしたもの。計画と実績を比較するにはキャッシュフロー計算書は直接法でなくてはならないが、現実にはほとんどの会社で間接法で作成するのはなぜなのか?

第43回
会社の儲け=営業キャッシュフローは一言で言うと、何と何の差額のこと?
利益と営業キャッシュフローの違いはどこにあるのか? 商品は相手に引き渡した時点で、それが売上債権に変わる。50万円で仕入れた物を150万円で売れば、差額の100万円分が利益である。しかし、それは現実のお金ではない。売上債権を回収できて初めてそれが現金=営業キャッシュフローとなるのだ。

第42回
営業キャッシュフローは直接法と間接法の2つがある
「営業キャッシュフロー」の作成方法は、直接法と間接法の2種類がある。直接法は、「ビジネスブロセス」と「仕入先」との現金収支を表にしたもの。間接法は、貸借対照表を加工して作成する方法である。

第41回
キャッシュフロー計算書は、3つに分けると簡単に理解できる
一年間の現金収支を「ビジネス」と「現金製造機」と「財務」の3つに再編成したものが「キャッシュフロー計算書」だ。「ビジネス」に関する流れは「営業キャッシュフロー」。「現金製造機」に対する流れは投資キャッシュフロー。「財務」に関わる資金の収支が財務キャッシュフローである。

第40回
キャッシュフロー計算書の仕組みを理解しよう!
キャッシュフロー計算書を読み解くカギは、その構造を理解することにある。キャッシュフロー計算書は「お金のダム」を中心に、現金の収支を表現したもの。商売が順調に回っている会社の現金は「ビジネスプロセス」と「お金のダム」を循環しながら増加する。一定期間に新たに増えたお金を「営業キャッシュフロー」という。

第39回
経営者は、なぜ粉飾決算に走るのか?
経営者は、なぜ粉飾決算をしてしまうのか? 資金が途切れたら会社は倒産する。会社が潰れたら社員全員が路頭に迷う。そうならないように経営者は必死になる。その結果、粉飾に手を染めてしまうというわけだ。どんなに利益がでている会社でも、お金の流れが止まってしまえば即死。お金の流れが途切れたら会社は存続できない。お金は会社の血液そのものといえる。

第38回
女性が化粧をするように経営者も決算書を化粧することがある
第三の決算書がキャッシュフロー計算書。キャッシュフローとは、お金の流れのことで貸借対照表で何度も出てきた資金の調達と運用のことを指す。詳しく見ていこう。

第37回
借金をすればするほど、ROE(自己資本利益率)が高くなるって本当ですか?
ROE(自己資本利益率)を高めるには、ROA(総資産利益率)を高めて、財務レバレッジを増やせばいい。最も効果的にROEを高める方法は、自社株式を買うことだが、それによって財務体質が犠牲になっては本末転倒だ。

第36回
ソフトバンクは、なぜ、急激に世界的な巨大企業に成長できたのか?
ROE(自己資本利益率)は、ビジネスパーソンなら誰でも知っておかなければならない経営指標だ。経営者が意識するROEだが、では、この数値を高めるためには、何をすればいいのか?

第35回
ビジネスパーソンなら誰でも知っておかなくてはならない経営指標ROEとは?
会社経営にとって大切な指標はROA(総資産利益率)だが、もう1つのROE(自己資本利益率)も、同じく重要な指標だ。ビジネスパーソンなら誰でも知っておかなければならないROEとは、どういうものなのか?

第34回
ROAを高めるために必要な利益を生み出す強力なエンジンとは何か?
経営者には、常にROA(総資産利益率)を高めようとする発想が不可欠。では、ROAを高めるためには、具体的には何をどうすればいいのだろうか?

第33回
先生、ROAってどういう意味ですか?これで何がわかるのですか?
ROAとは総資産利益率のこと。ROAを分析する目的は、調達したお金をどのように運用して、どれだけの利益をもたらしたかを突き止めることにある。

第32回
貸借対照表を見れば経営者の能力がわかるってどういうことですか?
貸借対照表は、財務三表の中でも最も重要な決算書といえる。林教授によれば、貸借対照表を見れば経営者の能力を判断できるという。そのための指標がROA(総資産利益率)だ。
