2013.7.3 QE3終了の道筋を示すも長期金利抑制が本音のFRB 6月18~19日のFOMCには、大きなサプライズが用意されていた。バーナンキFRB議長によってQE3の縮小および終了時期が明示されたのだ。バーナンキ議長が「年内」という早い縮小時期を明示したのは、いくつかの要因が重なったためだろう。
2013.6.5 マネーを行き渡らせるには長期金利低位安定が不可欠 日本銀行の「量的・質的金融緩和」は資産の入れ替え、ポートフォリオリバランス効果を期待する政策だ。4月6日号の本欄で、10年国債利回りは貸出金利から下方に乖離し過ぎると上昇しやすいと指摘した。4月5日に0.315%まで低下した10年国債利回りは…
2013.5.8 日銀国債購入拡大で10年金利は0.5%前後で低位安定か 日本銀行は「質的・量的金融緩和」の導入を決定し、毎月7兆円超の国債買い入れを発表した。買い入れる国債の平均残存期間を7年程度に延長すると決めたが、これで日銀の長期・超長期債買い入れが巨額になることが判明し、長期金利はいったん急低下し…
2013.4.2 現在の金利低下に潜む反転の芽国債利回りと貸出金利差が拡大 日本銀行の新総裁となった黒田東彦氏は、就任会見で「2%の物価目標を2年程度で達成するため何でもやる」と述べた。日銀による資産買い入れ拡大への期待が一層高まった格好だが、黒田総裁は国債買い入れについて「国庫短期証券のような短期金利に近…
2013.3.4 今年も米国金利は4月がピーク“リスクオン”相場は長くない 2102年11月以降、内外市場のリスクオン傾向が持続する中、米国債券市場では10年国債利回りが2%を上回った。ここ数カ月に限れば、米日10年国債利回り較差と円の対ドルレートとの連動性も高まっており、米国の長期金利動向には為替市場からも大きな…
2013.2.4 悪性ではない20年国債金利上昇保険会社の購入減と円安が要因 アベノミクスへの期待で円安・株高が進む中、円債市場では10年国債利回りが低位で安定している。しかし、20年国債利回りなど超長期国債の金利が上昇傾向にあり、悪い金利上昇の前兆と捉える向きも多い。
2013.1.8 実は“高金利”ではない豪ドル債為替値上がり益も狙って投資を 第46回衆院選が自民党の圧勝に終わり、安倍晋三・自民党総裁を首班とする新内閣が発足した。安倍首相がかねて日本銀行に対して無制限の金融緩和を求めていることなどもあり、衆院選以降、円安が加速し始めている。
2012.12.5 来年も米国の経済成長は低水準金利低位安定で米国債に妙味 年末商戦が好調な中、米国株価は持ち直し、債券市場では長期金利の上昇期待が高まっている。このまま堅調な消費が続けば、株高に連れて米国10年債利回りも上昇しよう。
2012.11.7 ECBのゼロ金利長期化で下値不安小さい独・仏国債に妙味 2010年以降の金融市場における最大の懸案であった欧州債務問題については、今年、ECBの大きな決断によって、光明が見え始めた。ECBは、7月にゼロ金利政策に踏み切った後、9月には新たな国債買い入れプログラムを発表した。
2012.10.10 5年物債券利回りは低過ぎない今投資するのも一考の価値あり 今年に入って日銀は資産買い入れ等基金による長期国債買い入れを25兆円増やした。これにより短中期国債の需給がタイトになり、3年物国債利回りは政策金利と並ぶ水準に張り付いた。また、円高傾向が止まらないことなどを背景に、日銀による同様の政…