2014.7.28
利上げ近づくも米長期金利低下 潜在成長率低下が影響か
4月以降、米国の10年国債利回りは2.6%程度を中心としたレンジに切り下がったままだ。2013年末に3%を回復した10年国債利回りの低下については、当初、米国の労働者の賃金の回復が鈍いことを背景とした「利上げ期待の後退」が主因と考えられてきた…
SMBC日興証券 チーフ為替・外債ストラテジスト
2014.7.28
4月以降、米国の10年国債利回りは2.6%程度を中心としたレンジに切り下がったままだ。2013年末に3%を回復した10年国債利回りの低下については、当初、米国の労働者の賃金の回復が鈍いことを背景とした「利上げ期待の後退」が主因と考えられてきた…
2014.6.30
ECB(欧州中央銀行)は6月5日、政策金利引き下げを決定したが、市場の最大の注目は銀行がECBに資金を預ける際の金利である預金ファシリティ金利や超過準備(銀行が必要積立額以上に保有している中央銀行への当座預金)付利金利のマイナス化に…
2014.6.2
2013年末に3%を上回った米国10年債利回りは、14年入り以降、低下傾向にある。当初はアルゼンチンやウクライナなどの新興国問題を端緒としたリスクオフ局面の安全資産需要が原因とされていたが、ダウ工業株30種平均が史上最高値を更新するなど、リ…
2014.4.30
日本銀行の「量的・質的金融緩和」の効果もあり、日本の10年債利回りは0・6%台での安定推移が続いている。政策効果への期待という観点からは非常に望ましい状況だが、債券の運用者の視点からは、長期金利の低位安定は悩ましい状況である。
2014.3.31
日本銀行が「量的・質的金融緩和」を発表して1年がたつ。2014年度も日銀による大量の国債買い入れが続く見込みで、引き続き日本の長期金利は低水準で推移すると予想されるが、落ち着きどころとなる金利水準については判断が難しいところだ。
2014.3.3
2014年入り以降の株式市場は波乱の展開となっている。13年12月の米雇用統計が大きく下振れたことから、世界の株式市場の下落が鮮明になった。その後、アルゼンチン・ペソ急落が新興国経済への懸念を高めたことで株価の下落ペースが加速した。
2014.2.3
FRB(米連邦準備制度理事会)は2013年12月のFOMC(米連邦公開市場委員会)で量的緩和政策の縮小開始を決定したが、それにより長期金利が大きく上昇することを避けるためにフォワードガイダンスを強化した。
2014.1.6
米国の長期金利に連動する形で欧州債の利回りも夏以降上昇傾向にあったが、ECB(欧州中央銀行)の利下げや、ユーロ圏のディスインフレ傾向などを反映し、最近では欧州債の利回りも落ち着いている。
2013.12.3
米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に指名されたジャネット・イエレン副議長は上院での指名承認公聴会で証言し、金融緩和策を性急に解除すべきではないとのスタンスを示した。
2013.11.5
円安の勢いが弱まったことなどを受け、市場では日本銀行の物価目標達成が難しいとの声が主流になった。このような状況下、円金利市場では二つの特徴的な動きが見られている。
2013.10.8
日本の10年国債利回りは、FRB(米連邦準備制度理事会)が量的緩和縮小を見送り、米国の長期金利が低下したことを受け、一気に0.6%台へと低下した。しかし、日米長期金利は両国の金融政策の相違からデカップリングが続いている。
2013.9.4
5月22日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言以降、米国の金融政策が市場の最大の関心事となっている。米国債市場では6月、7月のFOMC(米連邦公開市場委員会)を経て、資産買い入れ政策の年内縮小開始の可能性が高まったこと…
2013.7.30
5月22日のバーナンキFRB(米連邦準備制度理事会)議長の議会証言以降、FRBの資産買い入れ政策(QE)の縮小・終了観測が強まり、米国を中心に世界各国の長期金利が上昇し、債券価格は下落した。
2013.7.3
6月18~19日のFOMCには、大きなサプライズが用意されていた。バーナンキFRB議長によってQE3の縮小および終了時期が明示されたのだ。バーナンキ議長が「年内」という早い縮小時期を明示したのは、いくつかの要因が重なったためだろう。
2013.6.5
日本銀行の「量的・質的金融緩和」は資産の入れ替え、ポートフォリオリバランス効果を期待する政策だ。4月6日号の本欄で、10年国債利回りは貸出金利から下方に乖離し過ぎると上昇しやすいと指摘した。4月5日に0.315%まで低下した10年国債利回りは…
2013.5.8
日本銀行は「質的・量的金融緩和」の導入を決定し、毎月7兆円超の国債買い入れを発表した。買い入れる国債の平均残存期間を7年程度に延長すると決めたが、これで日銀の長期・超長期債買い入れが巨額になることが判明し、長期金利はいったん急低下し…
2013.4.2
日本銀行の新総裁となった黒田東彦氏は、就任会見で「2%の物価目標を2年程度で達成するため何でもやる」と述べた。日銀による資産買い入れ拡大への期待が一層高まった格好だが、黒田総裁は国債買い入れについて「国庫短期証券のような短期金利に近…
2013.3.4
2102年11月以降、内外市場のリスクオン傾向が持続する中、米国債券市場では10年国債利回りが2%を上回った。ここ数カ月に限れば、米日10年国債利回り較差と円の対ドルレートとの連動性も高まっており、米国の長期金利動向には為替市場からも大きな…
2013.2.4
アベノミクスへの期待で円安・株高が進む中、円債市場では10年国債利回りが低位で安定している。しかし、20年国債利回りなど超長期国債の金利が上昇傾向にあり、悪い金利上昇の前兆と捉える向きも多い。
2013.1.8
第46回衆院選が自民党の圧勝に終わり、安倍晋三・自民党総裁を首班とする新内閣が発足した。安倍首相がかねて日本銀行に対して無制限の金融緩和を求めていることなどもあり、衆院選以降、円安が加速し始めている。
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