本荘修二
第7回
どの大企業にも必要だが、多くの企業で出来ていないもの。それがインフォメーションプラットフォームだ。今回は、過去に取り上げた三菱東京UFJ銀行とIBMに共通する成功の法則をまとめてみたい。

第6回
情報システムは組織を映し出すと言われるが、IBMの場合には経営の変革とつながった社内コミュニケーションの進化を見ることができる。名経営者ガースナーがCEOを務めた1993から2002年の間には、サービス、ソフト中心の事業モデルへと転換した。2003年からCEOとなったパルミサーノはイノベーションを重視し、個人と組織の活性化を図っている。では、IBMの社内コミュニケーションは、こうした経営の変化の中で、どう進化してきたのだろうか。

第5回
今回は個別企業論ではなく、すでに紹介した三社のモデルを改めて咀嚼し、社内ウェブの成功の条件を検証したい。共通して言えることは、人中心のコミュニケーションの重要性である。しかし、道筋は一つとは限らない。

第4回
話題先行の社内SNS――。日本には確かにお手本は少ないが、この企業だけは違う。それどころか海外でも通用する先行モデルだろう。全社員の8割以上が参加するNTTデータの社内SNS「Nexti」の成功の秘密を探った。

第3回
社内ウェブを導入する企業は増えているが、経営の意思が入っている事例はまだ珍しい。世界各地のR&D拠点の人員を結びつけたP&Gのイノベーション・ネットは、そんな稀有な存在の一つである。

第2回
人手をかけて本社から現場への情報発信をサポートしているというと、システム化が遅れた会社かと思う方もいるだろう。しかし、前回に続いて取り上げる三菱東京UFJ銀行は、ナレッジマネジメントの先行例として注目できる大組織だ。

第1回
古くはグループウェア、最近では企業内情報ポータル(EIP)と、話題の言葉・概念で語られ続けてきた社員向け情報システム。企業にとって永遠の課題である社内コミュニケーションのシステム化のあり方を代表的な事例から探る。新連載の第一回は、三菱東京UFJ銀行の“見える化”革命から社内ウェブの基本の「き」を学ぶ。

最終回
15回に渡りソーシャル・ウェブの先進事例を取り上げてきた本連載も今回が最終回。登場した日米欧12社の戦略を比較検証し、マネジメント2.0革命へのヒントを最後に提示したい。

第15回
日本におけるソーシャル・ウェブの草分け的存在と言えば、ホンダだろう。ウェブ2.0やCGMが語られる遥か以前から、ネットを活用した顧客対話術で新境地を拓いていた。

第14回
トヨタにおける「レクサス」同様、ナイキにおける「ジョーダン」ブランドは一味違う。顧客を虜にするその魔力は、巧みなソーシャル・ウェブ戦略によって演出されている。

第13回
感動創造というと、B2C系企業のテリトリーと思われがちだが、実は違う。ネットワーク機器最大手のシスコはソーシャル・ウェブを駆使して、顧客を虜にしている。

第12回
ROI重視の欧米企業から見れば非常識とも言える手法で絶大な成果を生み続けている日本企業の社内SNSがある。NTTデータの「Nexti」だ。全社員の8割が参加する“人間関係ウェブ”の秘密に迫る。

第11回
家庭用消費財メーカーのP&Gが、2000年代初頭の低迷が嘘のような目覚しい成長を遂げている。背景には実は、顧客だけでなく、社員をも巻き込むソーシャルウェブの仕掛けがある。

第10回
レゴの顧客対話法のユニークさを示す好例は、アンバサダー制度だ。世界20カ国からユーザーの代表として選ばれる40人の“外交官”がレゴの社員に代わって顧客と対話してくれる。

第9回
顧客との対話の重要性を語る企業は多いが、顧客と共同で製品を開発する企業は珍しい。玩具メーカーのLEGO(レゴ)はそんな大胆な試みで、好業績をたたき出している。

第8回
カンヌ広告グランプリを獲得したユニリーバDoveの「真の美しさ」キャンペーン。メディア活用法といい、顧客の巻き込み方といい、文字通りソーシャルウェブの新境地を切り開いた。

第7回
ソーシャルウェブ革命の洗礼を、デル以上に受けた企業といえば、CATV大手のコムキャストだろう。同社の味わった地獄は、日本企業にとっても決して対岸の火事ではない。

第6回
アップルの成功をインターフェース革命と総括した時点で、あなたは古い製造業の発想に陥っている。彼らの真の勝因は、UX(顧客の感じること)のデザイン力である。

第5回
日本のみならず世界中に数多のファンを持つガンプラ(機動戦士ガンダムのプラモデル)。その高い人気の背景には、感動創造に愚直に取り組むバンダイホビーセンターの存在がある。

第4回
連載開始以来、反面教師として取り上げてきたデルもここ数年はソーシャル・ウェブに力を入れている。全社的な顧客との対話で、「Dell Hell(デル地獄)の汚名を返上しつつある。
