深澤 献
第6回
よく知られている通り、任天堂はもともと花札やかるた、トランプの老舗で、山内溥(1927年11月7日~2013年9月19日)は3代目の社長に当たる。任天堂が家庭用ゲーム機「ファミリーコンピュータ」を世に出したのは83年7月なので、このインタビューが掲載された84年12月15日号当時は、すでに任天堂は「ゲームの会社」として認知されていた。インタビューの中で山内は、娯楽のエレクトロニクス化とマイコン・ゲームへの参入に関する取り組みの歴史と、その厳しさを説明した上で、「“遊ぶ時間”を売る商売は、ものすごく難しいですよ」と覚悟を語っている。

第5回
ソフトバンクの孫正義(1957年8月11日~)というと、次々と企業を買収し、事業を拡大するイメージがあるだろう。飽きっぽく変わり身が早い印象を持つ人もいるのではないだろうか。だが実は、1994年11月5日号の本誌インタビューでは、「コロコロ事業を変えたり、多角化したくなかった」と述べている。

第4回
渋沢栄一は1909年(明治42年)、古稀(70歳)を機に、それまでに自らが立ち上げたり、設立・経営に関わった多くの企業・団体の役員から退いた。1951年4月1日号には、伊藤忠兵衛(2代目、伊藤忠商事の創業者、初代伊藤忠兵衛の次男)と渋沢秀雄(栄一の四男)による「渋沢栄一の思い出」と題された対談が掲載されている。

第15回
人と違うことをやる。リスクを冒してでも新しい道を行く──。イノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どんな原体験に支えられ、どう育ってきて、そんなモチベーションや使命感、そして強い自己肯定感を得るに至ったのか。今回はテーマ型投資の投資プラットフォームを提供するオンライン証券ベンチャー、FOLIOの甲斐真一郎さんです。

第2回
本田技研工業(ホンダ)の創業者・本田宗一郎(1906年11月17日~1991年8月5日)の、74歳のときのインタビューである。当時、本田は取締役最高顧問となって経営の現場から離れていたこともあり、会社経営についてほとんど言及していないが、それだけにその人となりがよくわかる内容となっている。

第14回
新しい常識をつくるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どんな環境で育ち、どんな原体験に支えられているのか。今回は、中学2年生のときに参加した釜ヶ崎・あいりん地区での炊き出しボランティア体験でホームレス問題に直面して以来、その解決に取り組み、19歳でNPO法人Homedoor(ホームドア)を設立した川口加奈理事長です。

第13回
仕事を通じて社会を変えていこうと活躍する若きイノベーターたちは、どう育ってきて、どんな原体験に支えられているのか。今回は、人類の生活圏を宇宙に広げるべく、月面資源開発に取り組むispaceの創業者、袴田武史さん。意外にも、第1希望の道に進めない経験の方が多かったようです。

第1回
1981年(昭和56年)1月の年頭の挨拶で、パナソニックの創業者、松下幸之助は「1年ぐらい米国にとどまって、じっくりと米国という国を見てみたい」と語ったという。当時、松下はすでに現役を退き、相談役に就いていた。

第12回
人と違うことをやる、リスクを取ってでも新しい道を行く──。イノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どんな原体験に支えられ、どう育ってきて、そのたくましさを得たのか。今回は、東京大学医学部から文学部に転じ、小説家として文藝賞を受賞、その後、プログラミングや事業開発に携わり、行政手続きのIT化で起業した石井大地さんです。

第11回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ち、どんな原体験に支えられているのか。今回は、大学入学と同時に俳句アプリを作り、それを売却後、今は政治家と市民の情報共有プラットフォーム「PoliPoli」の代表を務める現役大学生の伊藤和真さんです。

第10回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきて、どんな原体験に支えられているのか。今回は、小学生のころからオタク文化にハマり、中学でプログラミングに出合い、学校の授業そっちのけで好きなことだけに取り組んだ“元引きこもり”の加藤直人さん。自室にいながらイベント参加が楽しめるサービスを開発しています。

第9回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきたのか。また、その原体験はどこにあるのか。今回は、中学時代に航空会社を起業すると決意し、その資金獲得のためにテクノロジーを駆使したメディアサービスを立ち上げ、多くの大手報道機関や一般ユーザーから支持を得ているJX通信社の米重克洋さんです。

第8回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ち、どんな原体験に支えられているのか。今回は、AIを使った健康管理アプリで予防医療に取り組むヘルステック企業、FiNCの溝口勇児さん。高校時代からトレーナーとして活動し、フィットネス業界では経営再建の手腕で知られた同氏が起業したのは、生まれて1万日目のことでした。

第7回
「生まれ育った家庭や環境でその後の人生が左右されない社会の実現」を目指し、東京の下町で学童保育施設を運営する中山勇魚さん。「世界を変えたい」という動機や情熱は、順風満帆のエリートコースからは生まれ得ないとつくづく感じます。

第6回
時代を変えていく若きイノベーターたちは、どう育ってきて、どんな原体験が今を支えているのか。今回はシェアリングエコノミーの伝道師として活動する石山アンジュさん。「幼いころから家には常に両親以外の人がいて、両親の離婚後は特定の所に住むという生活ではなかった」という一風変わった成育環境は、まさに「シェアライフ」に通じていました。

第5回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきて、どんな原体験を持っているのか。今回は、大学在学中に地方の魅力的な商材を女性や若者目線でプロデュースするハピキラFACTORYを立ち上げ、その経営者の立場のまま就職し、現在はソニーの社員との二足のわらじ──パラレルキャリアを歩む正能茉優さんです。

第4回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきたのか。今回はじげんの平尾丈社長。中学・高校時代はゲーマー、大学時代は学生起業家として名を馳せ、リクルートに入社後、25歳でグループ最年少社長に。MBO(経営陣による買収)で独立し、3年で東証マザーズに上場、昨年は東証1部上場まで果たした輝かしい経歴の持ち主だ。

第2回
時代を変えるイノベーターとして活躍する若きリーダーたちは、どう育ってきたのか。第2回は自動車メーカー勤務の傍ら、2050年までに空飛ぶクルマ「SkyDrive」を開発して、誰もが空を飛べる時代を創ることを目指す有志団体「CARTIVATOR(カーティベーター)」を立ち上げ、プロジェクトリーダーを務める中村翼さんです。

第1回
急激な構造変化の時代にあって、組織内外を変革するべく日々悪戦苦闘しているリーダーたち──。本誌は、そんな「チェンジ・リーダー」に向け、有用な情報を発信していきたいと考えています。そして実際に、時代を変えるイノベーターとして活躍している若きリーダーたちから話を聞きたい。最大の関心は、彼らが「どう育ってきたか」です。それは、これからの教育の在り方を考え直す機会にもなるはず。第1回は社会起業家の牧浦土雅さんです。
