
酒井真弓
コロナ禍の2年半で、ZoomやTeamsなどのテレビ会議システムを使ったり、スマートフォンのテレビ電話を使ったりする機会が激増した。言い換えれば距離の制約を越えて「バーチャルで会う」ことを経験した人が世界中で激増したわけだが、便利さを実感する半面「リアルに会うのとは違う」と思うのもまた事実。今回インタビューした阪井祐介さんは、あたかも同じ空間にいるような自然なコミュニケーションを可能にする「窓」の開発者だ。阪井さんが窓を「どこでもドアのようなもの」と表現する理由とは。

ソースコードの記述をせず、アプリやWebサービスなどのソフトウエアを開発することを「ノーコード開発」と呼ぶ。プログラミング経験がなくても誰でもアプリが作れるというわけだが、実際にはプログラマー以外でアプリやWebサービスを開発したことがある読者はほとんどいないだろう、しかしLIXIL(リクシル)では、幹部全員を含む従業員4000人がノーコードでアプリ開発に挑戦し、業務を効率化するアプリを1万7000個作ったという。そんなにアプリを作って、LIXILは一体何がしたいのか?仕掛け人に取材してみた。

郵政創業は今年151年目を迎える。全国約2万4000の郵便局を有し、40万人以上が働く巨大組織である日本郵政グループが今、デジタルによって大きく変わろうとしている。変革をリードするのは、ダイソン日本法人社長や楽天アメリカ法人社長を歴任し、2021年に日本郵政グループCDO 兼 JPデジタルCEOに就任した飯田恭久さん。そして、郵政一筋20年のDX推進室 室長 兼 JPデジタルCOO 大角聡さんだ。外から来た飯田さん、生え抜きの大角さんのコンビは日本郵政をどう変えようとしているのだろうか。

株式会社G-gen(ジージェン)の杉村勇馬さんは、Google Cloudの認定資格11個をコンプリートし、アマゾンのクラウドサービスであるAWSの認定資格を9個持っているというクラウド業界のトップエンジニアだ。そんな杉村さんの前職はなんと警察官。IT未経験でエンジニアに転身し、自身を「異世界転生もの」とたとえる杉村さんに、どんな学び方をしてきたのかを聞く。

大手紳士服店「洋服の青山」が、顧客であるビジネスパーソンとの共創コミュニティによって変わろうとしている。クールビズにテレワークの浸透、右肩下がりの紳士服業界にあって、希望の光となるだろうか。コミュニティで活躍する人たちが一堂に会する「コミュニティリーダーズサミットin高知(CLS高知)」で、青山商事 リブランディング推進室の平松葉月さんが語った。

「武闘派CIO」を名乗り、それぞれの企業や社外の人とも一緒にDXに取り組む人たちがいる。先日、さまざまなコミュニティで活躍する人たちが一堂に会するイベント「コミュニティリーダーズサミットin高知(CLS高知)」が開催され、3人の武闘派CIOが登壇した。筆者が司会で行ったパネルディスカッションの内容が面白かったので、今回はそのダイジェストをお伝えしたい。

日本のDXが進まないと言われて久しいが、一般企業以上に進んでいないのが行政のDXだ。行政のDXを妨げる要因はどこにあるのか。「役所は遅れている」と批判する前に、自治体を取り巻く閉塞感の正体と、私たち住民ができることを考えてみたい。

日本の役所には「自分たちは間違えてはいけない、間違わないために前例を踏襲する」という考えが浸透している。実際には日々テクノロジーの進化によって、より良いモノや手法が生まれているのに、「間違ったことをしてはいけない」という概念にとらわれすぎて、前例踏襲主義から抜け出せない。そんな行政を変える動きが、少しずつだが生まれている。

オンラインで開催されたイベント「技育祭」(ギーク祭)に登場した、元2ちゃんねる管理人のひろゆき(西村博之)氏。一問一答セッションでは、エンジニアを目指す学生たちからたくさんの質問を受けていた。ひろゆき氏のアドバイスとは……?

オンラインで開催されたイベント「技育祭」(ギーク祭)に登場した、元2ちゃんねる管理人のひろゆき(西村博之)氏。一問一答セッションでは、エンジニアを目指す学生たちからたくさんの質問を受けていた。ひろゆき氏のアドバイスとは……?

オンラインで開催されたイベント「ギーク祭」に登場した、元2ちゃんねる管理人のひろゆき(西村博之)氏。一問一答セッションでは、エンジニアを目指す学生たちからたくさんの質問を受けていた。ひろゆき氏のアドバイスとは……?

多くの日本人にとって“勤勉さ”とは、朝早く出社し、真面目に机に向かい、しっかり残業することだったのではないだろうか。しかしこれが原因で成果が出せない、躍進するアジア諸国に置いて行かれているのだとしたらどうだろう?

九州のホームセンター「グッデイ」は、DXに成功した地方企業として、他社からも注目される存在だ。しかし同社には7年間の“暗黒期”があったという。暗黒期を抜け出すきっかけになったのは、ある2つのITサービスを使い始めたことだった。

KDDIは2020年、クラウド活用を推進する専門組織を発足させた。その成果としてコンシューマ向けのサービスでクラウド活用が進む半面、クラウドが使われていることを知らない部門も存在したという。また、通信インフラを担う会社であるだけに、セキュリティを担保するためにはクラウドなんてとんでもない、という声もあった。こうした組織でどのようにクラウド活用を進めたのか、リーダーに話を聞いた。

DXを進める切り札として、クラウド活用を推進する専門チーム「CCoE(Cloud Center of Excellence)」を設置する企業が増えている。縦割り、人材不足、セキュリティ……クラウド活用におけるさまざまな障壁に、CCoEはどう立ち向かえばいいのか。いち早くCCoEを立ち上げ、成果を上げた企業に話を聞く。

2018年に経産省がいわゆる「DXレポート」を発表してから3年あまりがたったが、今年も多くの企業や組織がDXを進めていくだろう。「DXとは何か」とはよく聞かれる問いだが、DXの現場について取材をしていると実にさまざま。「DXをうまく進めるにはどうしたらよいか」の解もまた一つではないが、DXがうまくいっている場合、リーダーにはある共通する特徴があるという。

世界中がコロナ禍に翻弄されて約2年。テレワークが普及し、どこにいても働ける環境になった今でも、実際にワーケーションをしたことがある人は意外と少ないのではないか。自宅を出て、普段と違う環境でワーケーションをする意義を改めて考えてみた。

自社ブランドの服を着こなし、すてきなコーディネートを実践する――アパレル販売員はファッション好きには楽しい仕事だが、給料が安く、人が居着かないという問題があった。そんなアパレル販売の現場をデジタル化することで、店舗スタッフをきちんと評価し、ECサイトの売り上げも上げるサービスがある。そこには“SNSで何かを宣伝する”ことの極意があった。

「人手が足りず、ワンオペの店舗でオーダーを取る店員がいない」「行列ができる店でキャンセルを減らしたい」飲食店が抱える課題はそれぞれだが、中にはデジタルで解決できるものもある。“飲食店のDX”とLINEは一見関係なさそうなのに、なぜ「LINEミニアプリ」は生まれたのか。事業責任者の谷口さんに話を聞いた。

多くのかき氷好きに支持される「廚 菓子 くろぎ」。行列ができる人気店だが、紙台帳での順番待ちは多いときで3割がキャンセル。かなりの機会損失につながっていた。危機感に震えたかき氷店が、日々厨房に立ちながら遂行中のDXとは?
