年々、サラリーマンの給料は下がり続けている!
会社という組織も終身雇用制だった頃と大きく変わっていますし、社会保障制度や年金制度の変更をもろに受けるのもサラリーマンです。
実際、サラリーマンの平均年収も、1997(平成9)年度の467万円から2014(平成26)年度は415万円と下がっています。
今のサラリーマンこそ、百姓に学ぶべきなのではないでしょうか。
百姓で言うなら、稲作のように本業の給料を芯としつつ、いざというときのために小さな収入源を複数持つ。すぐ独立できるぐらいの仕事を持つのは大変ですが、ひと月3万円くらい稼ぐビジネスを少しずつ見つけていく。
副業は認められないという会社も多いでしょうし、そんな時間もないと思われるかもしれませんが、リスクの高い社会であることを認識しているか、していないかで大きく違います。
有事の際や、定年後すぐに別の稼ぐ手段を準備するということは精神的な安定にもつながります。
そういった意味では、直接「食」を得る農は、リスク分散にも最適ですし、家庭菜園なら副業に当たりませんのでおすすめです。
少し前まで、地方には第二種兼業農家(農業収入に比べ、農業外収入が大きい)が当たり前にいました。
これまで「兼業農家」と言うと、親から田畑を引き継ぎ、嫌々やっている(そのため、田畑をタダ同然で農業法人に預けている人も多い)というイメージですが、これからはリスク分散という意味で、積極的兼業農家が出てきていいのではないかと思っています。
百姓でいう一姓一姓を会得し、その中から取捨選択して将来に備える。
そうやって視点を変えて見ると、「百姓」とはまさに生活の達人であり、真の生活力を持った人と言えます。
今の日本だからこそ、「百姓」が必要だと思うのです。