日本オリンピック委員会(JOC)はリオ五輪を「金メダル獲得数で世界3位」という目標を掲げる2020年東京大会に向けたステップにする考えから、リオ大会のメダル獲得数目標を、ロンドン大会の倍の金14個を含め30個以上のメダルとしていた。この目標と比較すると今回のメダル数は金ではやや未達成だが、メダル総数では大きく上回ったことになる。

 ちなみに、米国のデータ専門会社、グレースノートによる各国メダル予想では、日本は金メダル14個、メダル総数38個とされていたので、金メダルではやや少なく、メダル総数では超過達成と評価できる。

メダル数の人口対比では
日本は先進国の中で最低

 オリンピックは世界各国の選手団が競い合う競技大会なので、やはり、各国別のメダル数のランキングが大きな興味の対象となっている。各国比較では日本の位置はどう評価したらよいであろうか。

 まず、単純なランキングである。基本的にオリンピックのメダル数ランキングは、金、銀、銅の順番で優先順位をつけたランキングとして発表されるのが通常パターンとなっている。日本は、図の通り、ドイツに次いで世界ランキング第6位である。前回ロンドン大会の11位からかなり躍進した。なお、メダル総数では、フランスが日本を上回る個数であったので第7位であり、ロンドンの6位から1位ランクを下げている。

 メダル数の評価で重要なのは人口規模である。人口1億人の国のメダル数が人口10万人の小国のメダル数を上回っていたとしてもそれほど驚くには当たらない。世界に通用するレベルの競技能力をもつような素質のある人間が現れる確率は、国によって人口当たりではそれほど大きく変わらないと考えられるので、人口規模の大きな国はそれだけ多くのメダル数を獲得してもおかしくないはずである。

 図では、この点を考慮し、もし日本と同じ人口規模だったら、各国は何個のメダルを獲得したことになったかという数字(人口調整メダル数と呼ぶことにする)を掲載した。

◆図2 リオデジャネイロオリンピックでの各国メダル数

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