シェイプアップしたいなら知っておきたいのが自分の「カラダの中身」について。その考え方を知っておくだけで、体形のスリム化&維持がグッと楽に。最近普及してきた“体脂肪計”の効果的な使い方もわかります。
こういう経験はないでしょうか。
鏡に映ったおなかの出っ張った中年男性。「えっ!もしかして俺?」「何とかしたい、しなければ」。そんなとき、目につくのが単品ダイエット法や健康食品の数々。けれども、一時的に体重は減っても、続けることができず元の体形に逆戻り。むしろ体形はさらに崩れたような気も。
「今さらやっても無駄。もう遅すぎる」とあきらめていませんか? 歳を重ねるとともに崩れてしまった体形や、健康に不安が出始めたカラダを変えることは、本当に無理なんでしょうか?
答えはNo
カラダを変えることに、遅すぎるということはありません。
私たちは何歳になってもメリハリのあるカラダを手に入れることができます。
もちろん、歯を食いしばり、我慢に我慢を重ねて苦しい思いをする必要はありません。その方法が、これまでの連載で紹介してきた筋トレ3種目(第3回)と食事「和食・よく噛む・お茶お水」(第2回)です。そして今回はもう一歩進めて、メリハリのあるカラダを手に入れる方法を、“カラダの中身”という観点から考えていきます。
■1.体重計の目盛りに一喜一憂しない 大切なのは“カラダの中身”
私たちは「体重が2㎏減った」「1㎏増えた」と体重計の目盛りに一喜一憂しがちです。しかし、本連載の目標であるメリハリのあるカラダを作りあげていくために大切なこと。それは、体重を何kg減らすかではなく、カラダの中の「何」が減って、「何」が増えたのか? すなわち“カラダの中身”の変化を把握することです。そして、そのために欠かせないのが、“身体組成”(Body Composition)という考え方です。
身体組成では、カラダを大きく「脂肪」と「除脂肪」の2つに分けます(次ページ図)。「除脂肪」とは、文字どおり脂肪を除いた残りの部分、すなわち筋肉や骨をはじめ、内臓、血液、水分などが含まれ、「脂肪」と「除脂肪」の重さを合計したものが「体重」になります。