
気温が高くなり、薄着の季節がやってきました。そして、気になるのがお腹周りや二の腕です。少しでもスッキリと見せたいところですが、「以前と食事の量は変わらないのに痩せにくくなってきた」「どうやって痩せればいいかわからない……」という中高年の方は多いのではないでしょうか。(管理栄養士 岡田明子)
何にもしなくても消費される
エネルギー量が減っていく
40代になると、急にお腹周りに脂肪がついてきたり、「痩せにくくなった」と感じる方は少なくありません。それには、主に2つの理由があります。
1 基礎代謝の低下
基礎代謝とは、人が安静にしている状態でも消費するエネルギーのことです。1日に消費するエネルギーのうち60~70%がこの基礎代謝により消費され、大きな割合を占めています。
基礎代謝は筋肉量に比例して増減します。つまり、筋肉量が多い人は基礎代謝も高め、少ない人は低め、ということです。30歳を過ぎると、ホルモンの関係から徐々に筋肉量が減るため、何もしなくても消費されるエネルギー量が減ってしまいます。
2 食生活の乱れ
仕事のストレスでの暴飲暴食、度々の会食によるカロリーオーバー、自宅での飲酒習慣による揚げ物の食べすぎ……40代、50代のビジネスパーソンは、1日の摂取カロリーが高くなる傾向があります。
朝食を抜いて夕食を食べすぎたり、仕事が終わった後の遅い時間に食べる日が続いている方もいるでしょう。また、仕事の合間にスナック菓子や甘い物を食べることが習慣化してしまっている方もいます。