「伝えたつもり」になっていないか?

「仕事のやりがいや理念も伝えているが、それに意味があるとは思えない」という店長もいるかもしれません。たしかに面接の段階で、こうしたことを言葉で伝えるのは難しいと思います。ここで注意したいことが2つあります。

(1)“伝えたつもり”になっていないか
(2)「やりがいを伝える」の意味を履き違えていないか

1つめの「伝えたつもりになっていないか」とは、まさに文字どおりの意味です。「やりがい」や「理念」に限らず、そもそも応募者にこちらのメッセージが届いていないという可能性がないか、もう一度考えていただきたいのです。下図をご覧ください。

■面接で伝えるべきことに対する認識ギャップ

見てのとおり、面接で伝える側(店長)と伝えられる側(応募者)とのあいだには認識ギャップが存在します。

仕事内容、シフト、時給や交通費など勤務条件から、試用期間や研修、職場の雰囲気やほかのスタッフのことなど、ただでさえ伝えることが多い採用面接です。抜けもれが出ないよう、マニュアルが用意されている企業もあると思いますが、そのあたりがしっかり整備されていない場合は、「面接で伝えるべきことリスト」を店長自ら作成するようにしましょう。

また、スタッフがあとから復習できるように、大切なこと・どうしても伝えたいことは紙の文書にして手渡すのもオススメです。