スマートエイジングライフ
医師が教える!男性のための「心と体のアンチエイジング」
【第1回】 2016年12月14日
阿保義久 [北青山Dクリニック院長]
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老後を「薬漬け」にしないために40代でできること

 一つは、自身の健康状態を客観的に評価していることです。医学情報に興味をもち、有効な健診を定期的に受けて、自分に健康上の問題がないかをチェックする作業を怠らないことがアンチエイジングを成功させる上での鍵です。自身の健康状態を把握していなければ、健康管理に有効な日常生活のプランを具体的に立てることなどできません。

 実際に病気せず元気に生活を送っている人は、適切な検査を適度な頻度でしっかりと受け、自身の健康状態に対して敏感な傾向にあります。

 二つ目は、ストレスをため込まないことです。現代社会はストレスに満ちていますが、ストレスをため込むと老けこみが早まります。老けこまないためには、ストレスをうまくコントロールすることが重要です。プラス思考のもとでストレスがかかる状況をむしろ楽しむ技術や、趣味やスポーツ・芸術活動などでストレスを上手に消化する習慣を身につければ、ストレスをため込まずに済みます。

 宗教家でもなければ日常的に瞑想にふける人は少ないと思いますが、この瞑想もストレスをコントロールする方法として有効です。瞑想を身に付けることがストレスになってしまっては元も子もないのですが、姿勢を正して目をつむりゆっくりとした呼吸に意識を集中させるような行為を毎日数分でも良いので生活に取り入れることで、ストレス解消のコツがつかめる可能性があります。最近、よく耳にするマインドフルネスも瞑想とほぼ重なる行為です。

 自分はどこも調子が悪くないからと、検診を受けず、健康状態に目を向けないままストレスをため込んだ生活を続けていると、実年齢よりも身体の年齢が10歳以上も老け込んでしまった、ということが起こりかねません。そしてそうなってしまってからでは、健康や若さを簡単に取り戻すことはできないのです。

 まだ健康面で明らかな不調を感じない40歳代からアンチエイジングに積極的に取り組むことが大切です。そうすることで、身体年齢を若く保ち、薬漬けにならずに健康寿命を伸ばすことができるようになります。

(北青山Dクリニック院長 阿保義久)

阿保義久
[北青山Dクリニック院長]

東京大学医学部卒業。腫瘍外科・血管外科医。2000年に北青山Dクリニックを設立。下肢静脈瘤の日帰り根治手術椎間板ヘルニアのレーザー治療痛みのない内視鏡検査・進行がんに対する革新的治療―がん遺伝子治療まで、質の高い医療サービスの提供に励んでいる。著書に『アンチ・エイジング革命(講談社)』、『下肢静脈瘤が消えていく食事(マキノ出版)』、『尊厳あるがん治療(医学舎)』などがある。


医師が教える!男性のための「心と体のアンチエイジング」

「アンチエイジング」とは美容医療だけを指すのではなく、心臓血管、脳、消化管、骨・関節など、全身に関わり、身体年齢の老いを遅らせることが目的です。40代から意識すると効果的で、その対象は40~65歳位の方になります。本連載では、アンチエイジングの概念や体の部位ごとの変化を紹介し、ケア方法を提案していきます。

「医師が教える!男性のための「心と体のアンチエイジング」」

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