リーゼント的日本の「働き方革命」3つの提言

(1)日本人にとって、仕事は「ライフワーク」。外国人にとっては?

今年の運勢に見入るシンガポール人。国民性か、治安の良さか、シンガポールは常にのんびりとした空気に包まれている

 外国人にとって最も大切なのは「人生を楽しむこと」。仕事は「人生を楽しむという第一プライオリティを支える手段」なので、仕事も大切ではあるけれど、あくまでプライベートを犠牲にし続けることはしない。

 どんなにワーカホリック(仕事中毒)な外国人でも、日本人より多くの時間を、プライベートや家族のための時間として確保する。とりあえず家族と一緒に夕食を楽しみ、その後残った仕事を家でこなすのだ。金曜日の晩に電話会議がないのも普通で、特に筆者の部署では金曜日は基本、自宅勤務となっている。

 ちなみに、日本では金曜の晩に飲み会が多いが、海外では「金曜日の飲み会はタブー」だ。シングルの外国人ならいざ知らず、家族持ちの外国人たちは金曜の晩から週末にかけては“家族と過ごす大切な時間”である。いつも以上に足早に帰宅していく。筆者もその素晴らしいシステムにならい、週末は子どもの塾に付き添ったり、一緒に遊ぶ日と決めている。

【リーゼント的日本の「働き方革命」への提言(1)】

「働き方革命」についての話題で、何かと残業時間ばかりがクローズアップされ過ぎているように思う。しかし、個々人のライフサイクルや生活に応じた、フレキシブルな働き方である「いつでもどこでも働き、成果を出せる仕組み」の醸成を促進させなければ、「残業ゼロ」を実現することは難しいだろう。オープンオフィスやテレワークの話題はよく見聞きするようになったが、いまだに「在宅勤務」の注目度が低いことに、筆者は正直不満だ。

(2)なぜ日本には会議や稟議、根回しなど無駄な仕事が多いのに、外国人の職場にはないのか?

 先日、求人・転職エージェント最大手、エン・ジャパン株式会社の調査にて、日本で働く64%のミドルが自社の労働生産性の低さを感じているとの結果(参考記事:ハフィントンポスト「64%のミドルが自社の労働生産性の低さを感じている。その原因は?(調査結果)」が報告された。

 “仕事がライフワーク”として、人生を仕事に捧げているにもかかわらず、日本は仕事の満足度・やりがいが世界一低く、それに加えて「生産性」まで低いとは……。物悲しさを通り越して、情けなくなってくる。