被災地で溜まっていく疲労感
ストレスから心を守るために必要な栄養素

<被災地で生活する全ての方々へ>
ミニレクチャー

*BBB(血液脳関門)について

 被災者だけでなく被災者の救助やケアにあたられている方々、復興のために奔走されていらっしゃる全ての方々が、現在そしてこれからもかなり強いストレス下で活動および生活することが予測されます。その皆様の心を守るためには脳を守ること脳の健康維持が必須条件です。そこで問題になるのが強ストレス下では、BBB(血液脳関門)が破綻することがあることが指摘されています。

 BBBは脳に入る物質を取捨選択することで脳をある程度守ってくれるものですが、強い電磁波にさらされたり戦争や災害など生命の危機にさらされるとBBBが機能を果たせなくなり必要なものが入らなくなったり、通常は排除できる毒素や細菌やウイルスなどの侵入を防ぐことが出来なくなります。脳を守るためには、できるだけ有害なものは摂取せず、食事には栄養バランスと脳の酸化を防ぐ脂溶性の抗酸化物質を十分に摂取する必要があります。

→抗酸化物質、脂肪酸バランスの強化

*活動後うつを予防するために

 環境的に生命の危機にさらされたり悲しみの現場に居合わせたり、お亡くなりになられた方に接する機会もあり誰もがうつ傾向を招く可能性がある状況です。体を動かしますと軽い活動から重労働までエネルギー代謝の際に必ずビタミンB3が消費されます。B3は水溶性のため代謝排泄までの時間が短いだけでなく貯蔵ができませんのでこまめな摂取が求められます。

 できれば食事の際に補助食品などで確実に補給する必要があります。不足が慢性化しますと我々人間はアミノ酸のトリプトファンからB3を合成する能力があるためトリプトファンが消費欠乏することになります。トリプトファンはBBBでBCAAと競合するため、BCAAに対し相対的に欠乏しますと脳内に入らなくなります。トリプトファンは脳内でセロトニンの材料(前駆体)であり、セロトニンが不足しますとうつを招きます。さらにセロトニンは暗闇でメラトニンに変換され、睡眠の維持に関与するため不眠になりやすくなります。うつ傾向を招かないよう食事の際にきちんと心のビタミンであるビタミンB群を満遍なく摂取しうつ傾向を予防しなければなりません。

*心身の疲労感を感じやすい場合

 日常的に生活時のエネルギー代謝で真っ先に消費されるビタミンB1をきちんと摂ることが重要ですが、その際にアリシンという物質を含むネギやにんにく(ガーリック)を一緒に摂取することをお勧めします。水溶性のB1はアリシンと結合して脂溶性のアリチアミンとなり体内に貯蔵できますので可能であれば一緒に摂取してください。