受け取る側の
本音を探ると…

 ただ、防災ずきんというものは、きっととても想い入れが強い作品なのだろうなと思っています。上記3つを説明してもなお、どうしても作りたいとおっしゃるグループに複数お会いしています。地域によっては、防災の関心がとても薄いところも多く、手作りずきんを手にすることで防災についてもっと考えてもらいたいという想いもわかります。火事も想定されず、落下物も少ないので、カバンがわりに手作りずきんを作っている所もありました。

 というわけで、それ以上強く言及する事はせずにきたわけなのですが、折り鶴問題が話題になった事もあって、ちょっと比べて考えてみました。

 折り鶴では、贈る側の純粋な願いと、受け取る側の要望のミスマッチがあったのですが、手作り防災ずきんについては受け取る側の気持ちについて、聞いたことがありませんでした。

 実際のところ、受け取る側はどう考えているのか、ニーズは調査されているのかな?と思ったので、アンケートを実施してみることにしました。対象は子育て中の方で防災ずきんを贈られるであろう年齢のお子さんを育てていらっしゃる方です。私の講演後では、私と同じご意見の方が多くなってもいけないので、複数の地域の異なる子育て関連のグループの方に、広くお願いしました。防災に関心がない人も答えてもらえるよう、公開のGoogleフォームでの簡単なアンケートにしました。アンケート期間は3月9日から20日までの11日間で104名の方から回答をいただきました。

 その結果がこちらで読めます。

手作り防災用品に関するアンケート結果(あんどうりす調べ)

 以下は分析というより私の感想ですが、どんな防災グッズでも、いったんはありがたくいただいてその後考えるという方が半数近くを占めます。

手作り防災用品に関するアンケート結果より(あんどうりす調べ)

 渡した時に喜んでもらったので、いい事をしたと思えても、もしかすると、あとで困っているという場合もあるかもしれません。受け取った時の相手の反応よりも、相手のニーズを知ることの方が喜ばれているかを判断するためには重要といえそうです。

手作り防災用品に関するアンケート結果より(あんどうりす調べ)

 ニーズについては、耐衝撃性能や防炎性能を満たすもののほうが、手作りか否かに関わらず、「受け取る」が多くなっています。