今回は、作家であり、旧皇族で明治天皇の玄孫にあたる竹田恒泰さんに、今後の日本のあり方についてお話を伺った。3.11に東北を襲った大震災、この問題を1日も早く解決し、日本が復興を遂げるために必要なことは何か。それを考えていく上で、そもそも日本とはどういった国なのか、どのような国民性を持っているのか。日本という国が、世界の中でその強みを最大限に活かし、発展し続けていくために必要なこととは…。竹田恒泰さんから発せられる言葉の一つ一つは、それを考えていく上で、我々日本人に大きなヒントを与えてくれると確信した。(聞き手/船井総合研究所:小林昇太郎、撮影/蛭間勇介)

なぜ日本人は自国を愛せないのか
ベストセラー書籍に綴った日本への想い

小林 竹田さんについては以前から存じ上げていましたが、少し前、大阪出張の帰りに駅の書店で、竹田さんが今年出版され、30万部を突破した『日本はなぜ世界で一番人気があるのか』という本を手にしました。私自身、約3年前に富裕層ビジネス研究会を立ち上げましたが、その時の思いや普段から考えている事と共通の部分も多く、大変共感して東京に着くまでに一気に読み通したのを覚えています。そのすぐ後、ある知人の方から竹田さんをご紹介いただく機会があり、そのご縁に驚いています。

作家・慶應義塾大学講師(憲法学)。昭和50年、旧皇族・竹田家に生まれる。明治天皇の玄孫にあたる。慶應義塾大学法学部卒業。憲法学・史学の研究に従事。平成18年に著書『語られなかった皇族たちの真実』(小学館)で山本七平賞を受賞。その他著書に『エコマインド~環境の教科書』(ベストブック)、『皇室へのソボクなギモン』(扶桑社、共著)、『旧皇族が語る天皇の日本史』(PHP新書)などがある。また、本年度は『日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか』(PHP新書)が発行部数30万部を突破。

竹田 ありがとうございます。

小林 3.11の震災後、日本国内では閉塞感が漂っていますが、竹田さんのご著書の中では、一歩海外に足を踏み出すと、国内で蔓延している「自信がない国」や「自己卑下する国」のイメージはないとおっしゃっています。世界の人たちは日本人を尊敬しているし、日本の製品であったり、仕組みであったり、日本に対して強い憧れや尊敬の念を持っている。「まだまだ日本も捨てたものではない」と書かれている点に特に共感を覚えました。まずはそのあたり、つまり執筆をされた時の「思い」をお聞かせいただきたいのですが。

竹田 日本人は自分の事を良く言うことを恥ずかしがる。「僕はこんなにすごい」となかなか言えなかったり、何かプレゼントをする時も「つまらないものですが…」と言ったりするように、日本人が日本の事を絶賛する事ってあまりないですよね。本屋に行けば日本の悪い点ばかりが強調されていますし、ここはあえて自画自賛しちゃえと、この本を書いたわけです。

小林 なるほど、確かにその通りですね。