日常から「発見」する非日常的視点
第3講『違和感から発見する!そのための「予測」トレーニング』で述べました。発想力とは、発見と探究の組み合わせであり、その中でも、価値ある発見は「非日常的な視点で日常を見つめること」から、生まれてくるのだ、と。
・非日常的視点→日常的状況
「宇宙人の視点」や「子どもの視点」が、まさにそうでした。宇宙人ゴエモンという、超非日常的な視点を通して、日常的日本の非常識が、あぶり出され、子どもたちの驚きや行動をみつめることで、地下鉄のナゾや新聞紙の本質がわかりました。
第3講ではちょっと失敗したレクサス開発部隊の人たち(@帝国ホテル)の話、日常写真から新しいトレンドを発見した花王の生活研究所の人たち(@授業参観風景)の話とともに、勉強会の使い方や予測とのずれによる違和感、という話をしました。
第11講では、この(昨今流行の)勉強会の使い方をもう少し、論じてみたいと思います。結論は『多様性からの連帯』、そして「新聞を読む」です!
勉強会、読書会の限界
自身の主観で見る限り、世の中にも自分にも、新しい発見はないでしょう。花王のニュービーズでは、世代の違う「他人の視点」を使うことで、隠れた「変化」が見つかりました。必要なのは客観視。でもそれが難しいから、他人の視点を利用するのです。
そうすれば、自分自身を含めた自分にとっての日常に潜む何かが、見つけ出されるでしょう。
・他人視点→自分の日常
読書会だって勉強会だって、ヒトは何のためにやるのでしょうか。もともとは、学びを深めるためでしょう。テーマを決め、それを何人かで議論する。それによって、自分は気がつかなかった解釈や、何段も深い理解ができる!