米国債の情報は
証券会社のホームページで
大手証券会社のホームページで、「投資商品」→「債券」→「既発外債」などのリンクをたどると、米国債(既発債)のリストが出てきます。
※債券には新発債と既発債とがあります。新しく発行された債券を新発債と言います。一方、すでに発行された債券を既発債と言います。既発債は既発債市場で活発に売買されています。プロ用の市場なので、一般の方は証券会社相手に売買することになります。米国債の場合、新発債の購入は難しいので、証券会社から既発債を購入します。
米国債のリストの例
①を見てください。これはどういうものかというと、
「24年5ヵ月物の米国債。購入すれば2036年の満期まで毎年4.50%の金利を受け取れる。ただし、購入価格と満期に戻ってくる金額の兼ね合いで、最終利回りは3.11%である」
ということです。表にある「クーポン」というのが毎年もらえる金利の%。「利回り」というのが最終利回りです。
「毎年金利を4.50%受け取れるのに最終利回りは3.11%」というところは「あれ?」と思うかもしれません。説明はここでは省略しますが、投資の利回りとしては、「最終利回り」の方を気にしてください。つまり、端的に言うと、①に投資すれば最終利回り3.11%ということです。
②は満期までの期間が①より長いので、最終利回りが①より少し良くなっています(でも、毎年もらえる金利は3.75%で、①の4.50%より少ないです。なぜか。ここのところも本コラムでは省略します)。
この①や②のようにクーポン(毎年決まった金利)を得られる米国債を「利付債」と言います。退職金の運用を考えている方にはこうした利付債がおすすめです。
利付債から毎年得られる金利は、年金のいいプラスアルファになります。
また、米ドル建てでは元本割れの心配はありません。日本円に戻す際には為替レートに左右されますが、長期債を買って金利を積み上げれば為替で負けにくくなります(連載第2回参照)。