3年ごとに226万円を
受け取るシミュレーション

 若い方がゼロ・クーポン債で資産作りをするならおすすめの買い方があります。

1年ごと、もしくは2、3年ごとにゼロ・クーポン債を買い増していくのです。
仮に、3年ごとに1万ドル、30年債を購入するとしましょう(いずれも年3.5%の半年複利とします)。

30歳で1万ドル購入 → 60歳で2万8300ドル受け取り
33歳で1万ドル購入 → 63歳で2万8300ドル受け取り
36歳で1万ドル購入 → 66歳で2万8300ドル受け取り
39歳で1万ドル購入 → 69歳で2万8300ドル受け取り
…以下、続く…

 上の例では、30歳以降、「3年間で投資資金を1万ドル貯め、それで満期30年のゼロ・クーポン債を買う」ということを続けていけていくと、60歳以降、3年ごとにまとまったお金を受け取れることになります。

 1ドル80円で計算すると2万8300ドルは226万4000円です。3年ごとの80万円の投資で、60歳以降3年ごとに226万円受け取れるのは魅力的ではありませんか?

 お金に余裕があれば毎年買っていってもいいですし、金利の高いときに年限をずらしてまとめ買いをするのもいいと思います。
みなさんなりの工夫を編み出してください。

ここで差がつく! 
買い方で注意する点   

 最後に補足をします。

 大手証券会社では、ホームページ上に取り扱っている米国債のリストを載せていますから、こまめに利回りをチェックするといいでしょう。
証券会社は大手の方が米国債の手持ちが多いのでおすすめです。小さい証券会社や銀行などは大手証券から買い付けるので、若干ですが手数料が上乗せされます。

 購入に際して、販売金額(2ページのリストの「価格」という欄の数字が販売金額です)以外に手数料はかかりません。しかし、厳密にいうと販売金額にすでに若干の上乗せがしてあり、これが証券会社の収入になります。通常であれば投資金額の多寡に関わらず、1%の半分以下と考えてください。

気をつけたいのは口座管理料です。米国債は外国証券になりますので、外国証券用の口座の開設が必要になり、口座管理料を取られることがあります。取られない大手証券会社もあります。取引方法によって金額が変わるところもあります。

 途中売却はおすすめしませんが、1000ドル単位でいつでもできます。価格はそのときの市場次第です。売却手数料はかかりません。