「天の六白」との
上手な接し方

「天の六白」は、とにかくプライドが人一倍に高いので、そこを逆なでしないように接することが大切です。
 たとえば、あなたが会社の社長や上司である立場で、部下が「天の六白」ならば、その部下が何か不祥事を起こしても、決して人前で怒ってはいけません

 プライドが高いがゆえに、そこを傷つけられると、我慢がならないのです。
 これについては、私のまわりでも何件も事例があります。
 ついカッとなって人前で六白部下を怒ってしまったとたん、いままでは何の不満もなく仕事に精を出していた部下が、数日後に辞表を書いてきたのです。

 怒った側は「たった、ちょっと怒っただけで……?」と思うかもしれませんが、天の六白人にとっては、「そのプライドが耐えがたいこと」なのです。

 私の統計からも、実際にこういったことで辞める人の8割は「天の六白」です。
 ただ、それを裏返すと、自尊心があり、何でもひとりでやる前向きな強いパワーあるともいえます。

「天の六白」の子育てや、会社での人材教育では、「苦労」と「試練」を与えて、手助けする。人を補佐するという人との「調和感覚」を育成していきましょう。

 家族間でも、夫婦間でも、同僚でも、プライドを刺激することだけは絶対にやめ、その気質を理解して、よい方向に導いてあげましょう。

 本書には、「ええ? あの人が『天の六白』だったのか!?」という意外な人がたくさん掲載されています。これを知っているだけでも、ビジネスでもプライベートでも盛り上がるでしょう。ぜひご活用ください。

中野 博(Hiroshi Nakano)
信和義塾大學校創設者兼塾長、経営コンサルタント。早稲田大学商学部卒業。
ノースウェスタン大学ケロッグ経営大学院ブランディング実践講座エグゼグティブコースを修める。ハーバードビジネススクールでは経営学を学ぶ(いずれも短期集中型の経営者クラス)。1992年、地球サミットに国連認定ジャーナリストとして参加したことを契機に環境ジャーナリストとして活動。1997年の地球温暖化防止京都会議を機に、株式会社エコライフ研究所設立。環境ジャーナリストとしての取材・分析力と経営コンサルタントとしての提案力をベースに、800社以上を環境ビジネスに参入させ成果を挙げる。その傍ら、住宅、環境を軸にした本を多数出版(本書が30冊目)。講演依頼も多く、国内外で2000回以上の実績。2005年、教育研修会社の株式会社ゴクーを設立。1万人のサンプリングを体系化した『9code(ナインコード)』をもとに、信和義塾大學校で指導にあたるほか、企業や各種組織で『9code』を利用したコンサルティングや人材活用研修も多い。現在、信和義塾大學校は、世界6か国20都市以上にあり、塾生は700名超。