我々がお勧めするのは、週に一度ほど、定期的にマネジメントだけを考える時間を設けることである。安心して体験談を打ち明けられる空気を作る、話が弾むようなマネジメント・トピックを用意することもポイントとなる。
気兼ねなく語り合うことができれば、孤独感から解放される。お互いの経験を持ち寄れば、部下に対する接し方や仕事の進め方など、次に取るべきアクションのヒントが見えてくる。新しいマネジメント・トピックを仕入れたら、それを日常に照らし合わせて語り合ってもよい。
こうした試みを半年続けたあるマネジャーは、「ミドルマネジャーという仕事が楽しくなった」と語る。内省と対話を通じて「仕事の醍醐味を見出した」とのことだ。即席の処方箋からは得られない充実感である。そこには、世間で言われるような「中間管理職はしんどい」という姿はない。
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欧米ではピーター・ドラッカー教授と並び称される、ヘンリー・ミンツバーグ教授。会社が買収され、窮地に立たされた、IT企業のマネジャー、フィル・レニール。追い詰められたフィルは、義理の父、ミンツバーグ教授にアドバイスを求めた。
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