我々がお勧めするのは、週に一度ほど、定期的にマネジメントだけを考える時間を設けることである。安心して体験談を打ち明けられる空気を作る、話が弾むようなマネジメント・トピックを用意することもポイントとなる。

 気兼ねなく語り合うことができれば、孤独感から解放される。お互いの経験を持ち寄れば、部下に対する接し方や仕事の進め方など、次に取るべきアクションのヒントが見えてくる。新しいマネジメント・トピックを仕入れたら、それを日常に照らし合わせて語り合ってもよい。

 こうした試みを半年続けたあるマネジャーは、「ミドルマネジャーという仕事が楽しくなった」と語る。内省と対話を通じて「仕事の醍醐味を見出した」とのことだ。即席の処方箋からは得られない充実感である。そこには、世間で言われるような「中間管理職はしんどい」という姿はない。
 


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本コラムで紹介した新しい学習法のヒント、企業や職場での具体的なエピソードは、『ミンツバーグ教授のマネジャーの学校』をご参照ください。
欧米ではピーター・ドラッカー教授と並び称される、ヘンリー・ミンツバーグ教授。会社が買収され、窮地に立たされた、IT企業のマネジャー、フィル・レニール。追い詰められたフィルは、義理の父、ミンツバーグ教授にアドバイスを求めた。
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【著者フィル・レニール氏来日決定! セミナーのお知らせ】
『ミンツバーグ教授のマネジャーの学校』刊行記念セミナー(通訳付き)

■開催日時:2011年10月20日(木) 19:00~
■場所:丸善・丸の内本店 3F日経セミナールーム(東京・大手町)
■参加方法(要整理券/電話予約可)
丸善・丸の内本店にて対象書籍をご購入の先着100名様に、和書売場各階カウンターにて整理券を配布します(事前に来店できない方は電話予約可)。詳しくはホームページをご覧ください。
http://www.junkudo.co.jp/tenpo/shop-maruzen_marunouchi.html#20111020event