税理士を目指して勉強漬け
難関国立大生風俗嬢の日常

「だからといって奨学金を借りようとは、とても思えませんでした。借金を背負うというのがどうしても嫌だったんです」

 こう語るのは関西の名門国立大の学生、アミさん(21)だ。地場メーカー勤務の父、パート勤務の母、まだ高校生の妹の4人家族で、兵庫県郊外に住む。垢抜けない紺色の地味なブレザー姿が、いかにも名門国立大の学生らしい。

 だが、いくら難関大の学生とはいえ、なかなか手に職がつかないといわれる文系学部だ。就職となると、やはり厳しい。手堅く収入が得られ、結婚、出産後も働ける職という理由で、アミさんは大学入学時から税理士を目指すことにした。大学では部活やサークルには属さず、同じ語学クラスだった親しい仲間数人とたまに食事する程度の交流しかないそうだ。

 アミさんの日常は、自宅から大学へ、そして帰り道、学外講座かバイト先に寄って帰宅するという判を押したような規則正しいものである。

 たまにバイト先から土日の急なシフト入りの依頼があるが、「将来のことを考えて、勇気を出して断る」(アミさん)こともしばしばだという。大学の図書館が空いていれば、土日もできるだけ税理士資格取得の準備に向けた勉強時間に当てているそうだ。

 家族と同居し、将来に向けて勉強漬けの日々を送るアミさん。そんな彼女が大学入学後、すぐに高級ソープランドでのバイトを始めたとは、にわかには信じ難い。しかし、風俗の仕事はアミさんにとって、「非日常が体験できるストレス発散の場」なのだという。

「将来の目標があるので恋愛には興味ありません。でも、エッチはしてみたい。こんなバイトは若いうちしかできませんから。それにお客さんもお店のスタッフさんも、みんながチヤホヤしてくれるのが嬉しくて。だからバイトの時間はあっという間に過ぎてしまいます」

 笑みを絶やさず屈託なく話すアミさんの表情が、ソープランドという場所をとても健康的な場所のように錯覚させる。だが、どんなに明るく見えても風俗店だ。若い女性、しかも体を使った仕事である。働くにあたって心理的な抵抗はなかったのか。