フランス人は
なぜ、野菜を上手に食べるのか?

 フランス人は、野菜を上手に食べる方法を熟知している国民です。
 志麻さんは、
「そんなフランス人から日本人は学べることが多い」
 といいます。

 志麻さんのご主人はフランス人です。
 志麻さんは、旦那さんのお母さん(元料理人で4人の子どもを育て上げたパリジェンヌ)からも日々料理を学んでいますから、志麻さんレシピは常に進化しています。

 フランス人は料理をするときに、厳密に計量しない人が多いのかもしれません。
 志麻さんは、フランス人が楽しく、おおざっぱに料理をしているのを見ていると、あまりきっちりやらなくてもいいんだなと、気が楽になるそうです。

 ただ、フランス人は、ここぞという料理のポイントだけは押さえている!ですから、本書を最低限のポイントをつかみ、自分好みで料理をアレンジしていくといいのです。

「守破離」といいますが、まず基本だけを押さえ、「こうじゃなきゃいけない」という固定観念を捨てる。その後、自分がもっとこうしたいなと思ったら、どんどん変えていったらいい、志麻さんはそういいます。

 フランス人も各家庭でお父さん流、お母さん流の「ラタトゥイユ」本書p.64)に詳細レシピあり)があるなど、本当にさまざまです。

4種のキャロット・ラぺ、豚肉のビール煮、ラタトゥイユ、鶏もも肉のマスタード焼き、うまさの秘密!伝説の家政婦が見た!フランス家庭料理と日本の家庭料理の意外な「共通点」

 みんな違うから面白い!

 こうでなきゃいけない、という気持ちが薄れてくると、料理がどんどん楽しくなってくるようです。

 冷蔵庫の少ない食材でできる、彩りあざやかな志麻さん「プレミアムレシピ」の数々は、連載第1回 https://diamond.jp/articles/-/140457 を、ぜひご覧いただければと思います。