日本の自動車関連企業がイスラエルを訪問

 こうした動きに日本企業も鈍感なわけではない。著者の知る限り、ほぼすべての日本の自動車メーカーの役員レベル、ティア(Tier)1メーカーの研究者、関連商社など軒並みイスラエルを訪問し、提携を模索している。

 例を挙げると、2016年、デンソーは、イスラエルの車車間通信のチップセット開発のオートトークス(Autotalks)社製品を採用、2017年6月、トヨタ自動車などが出資し、スパークス・グループが運用する未来創生ファンドは、同社へ出資している。また、トヨタ・リサーチ・インスティテュート(Toyota Research Institute)は、ブロックチェーン技術を応用したP2Pソリューションの開発をコミューターズ社(Commuterz)と共同で進めている。

 2017年の9月、イスラエルのスタートアップの祭典DLDが開催されていた週には、トヨタ・ファイナンシャル・サービス(Toyota Financial Services)主催のミートアップが、日本にも進出して話題のイスラエルのコワーキングスペースweworkで開催された。

 当然、日本勢がこうした活動をする以前から、欧米企業の主要な自動車メーカー、自動車関連企業の米国デルファイ(Delphi)、ドイツのボッシュ(Bosch)などは、相次いでイスラエル企業と提携、進出しており、イスラエルは、名実ともに自動車の研究・開発の集積地となりつつある。