経営者が必要なスタートアップ、絶賛募集中!

小林賢治(シニフィアン共同代表):起業自体はやりやすくなっても、日本のスタートアップの多くは代替わりのタイミングを上手くつかめていない印象があります。ミクシィやヤフーは経営者の代替わりによって会社が大きく変わりましたが、なかなかそういう例は少ないですよね。杉山さんの場合、後進に譲ろうと思うタイミングというのはいつなんですか?

杉山:理想は、自分がいなくても回るな、と思ったときですね。enishの場合は創業者に返したんですが、マーケットの環境の中でちょうど、ガチガチにやるマネジメントから、もっと現場の意思疎通を優先したマネジメントに移行したほうがいい時期に当たっていたんですよ。それに、スタッフも揃ってきて創業者がマネジメントに手が回るようにもなっていたので、良いタイミングで交代できたと思います。

朝倉:enishを退任なさってから今は「就職活動中」だそうですが、次はどんな事業に携わりたいとお考えですか?

杉山:あまり事業そのものにこだわりがないと言うと語弊があるかもしれないですけど、「これでなくちゃいけない」っていうのはないんです。ただ、ゼロから1というのは向いていないと思うので、1ないしコアなところができてこれから成長したい、というところと組んで何かできたらと思ってます。

経営を譲るタイミングは「自分がいなくても回るな」と思ったとき<br />【杉山全功さんに聞く Vol.4】<br />

朝倉:杉山さんにお力添えをお願いしたいという方にはどんどんと声を上げてもらえるように、しっかり宣伝しないといけませんね(笑)

 今日はどうもありがとうございました!

*次回【ポストIPについて Vol.1】上場したら会社は1銘柄。スタートアップが直面する現実に続きます。
*本記事は、株式公開後も精力的に発展を目指す“ポストIPO・スタートアップ”を応援するシニフィアンのオウンドメディア「Signifiant Style」で2017年10月7日に掲載された内容です。