「気づき」がみんなと同じなら
同じような企画しか出てこない
みんなが右を向いているときには、あえて左を向いてみる。みんなが右を意識しているときこそ、左に気づこうと意識してみる。
これは日常のいろんなシーンで使えると思います。
会議でも、みんなが同じ方向に向かって議論をしているときに、真反対の意見を言ってみる。そこに意外な気づきがあったりする。
昼休みにランチに行ったなら、同僚たちがみんなで談笑している横で、目や耳をちょっと別の方向に向けてみてください。そうすると、意外なものが見えてきたり、意外なキーワードが聞こえてきたりします。それが、斬新な企画や発想を生むヒントになるのです。
単行本『気づく技術』の中では何度も書いていることですが「企画は記憶の複合」。
日々の記憶こそが、気づきをもたらします。つまり、気づきが他のみんなと同じなら、それをいくら複合させても、みんなと同じ企画しか出てこないのは当然のこと。
そこで、記憶のつくり方から変えていくのです。他の人たちみんなが見ているものや、やっていることからは、あえて目を背けてみる。
「右向け左」は、そのひとつの方法です。