65歳以上の雇用状況:会社勤めはレアケース

 65歳までは「高年齢者雇用確保措置」によって、ある程度の収入が確保できる仕組みが整ってきています。では、65歳以上はどうなのでしょうか? 人生100年時代に突入しつつある今、65歳を過ぎてもまだ十分に働ける健康状態の人が多く、働き続けたいと思っている人が多いと思われます。生活を楽にしたいのはもちろん、生きがいを求めて働き続けたい人も多いのではないでしょうか。でも、残念ながら今回の「高年齢者の雇用状況」を見ると、65歳以上の雇用環境はまだ十分に整備がされていないのが実態です。年齢に関係なく会社で働けるために「定年制の廃止」を実施した企業は、まだ2.6%しかありませんし、定年年齢を66歳以上としている企業も高々1.8%しかありません。つまり、65歳以降もしっかりと正社員として働ける企業は5%にも満たないのです。逆に、95%強の日本の企業においては、まだまだ65歳までを定年としている企業が多いようです。

 定年年齢を引き上げずに、66歳以降も継続して雇用できるように規定を整備している企業もあります。それでも、66歳以上の希望者全員を継続雇用する企業は5.7%しかありません。「人生100年時代なんだから65歳を超えても働きたいのに、働けないじゃないか!」と言う声が聞こえてきそうですが、残念ながらその通りで、65歳以降も企業で働き続けるのは狭き門なのです。したがって、人生100年時代を生き抜くためには、宮仕えのみならず自営業なども選択肢に入れる必要があるでしょう。とは言うものの、サラリーマンだったオヤジたちにいきなり自営業をやれといっても無理な話です。そこで最近では、50歳くらいからキャリアを棚卸しして、サラリーマンを辞めるまでの10年から15年の間にしっかりと次の準備をしておくべし、といったアドバイスも聞かれるようになりました。本業に支障のない範囲ならば私もよいと思いますし、いっそのこと副業申請をして、早くからビジネスとして成立させてもいいのかもしれません。