普段の火事も、1火災あたりの焼損床面積4位、同死者数2位、焼損棟数に占める全焼棟数の割合2位と、ひとたび火災が起きれば高リスクにつながる恐れが強い。だが、面積あたりの火災発生件数は19位、建物火災は21位に止まる。交通事故の面積あたりの発生件数20位と合せ、火事も交通事故も発生のリスクは低い。

「こち亀」のまちに暴力団犯罪のニュース
発生件数は増加傾向

 一方、昼間人口あたりの犯罪発生件数(刑法犯認知件数)は5位。なかでも、昼間人口あたりの暴力団犯罪の検挙・送致件数は、江戸川区に次ぐ2位を示す。しかも、犯罪全体の発生数が順調に減少している中で、暴力団犯罪は増加の傾向にある。2002年~2004年と2007年~2009年の3ヵ年平均同士を比べると何と88%増。この間に、23区全体では33%も減っているから、深刻きわまる事態である。

葛飾区――地盤の弱さや木造建物の密集をカバーする「公園サバイバル基地化計画」

 区も、様々な対策に取り組んではいるものの、暴力団関連のニュースで葛飾区の名前を耳にすることは、はっきりいって少なくない。「両津勘吉の活躍」で、お巡りさんが身近に親しまれている葛飾区だ。暴力団排除のさらなる徹底が望まれる。

 とはいっても、葛飾区の安心・安全の課題と聞けば、やはり震災リスクが頭に浮かぶ。それほどに、この問題は大きく重い。

 震災時のリスクは、まだ他にもある。いざという時、命を守る拠り所となる広域避難場所。その1km2あたりの密度は21位。最遠避難距離が1km以内の避難場所は1つもない。

 そこで、区が力を入れているのが「防災活動拠点」の整備だ。普段は子どもたちが遊ぶ普通の公園。これを、震災時には救助や救援活動の拠点とするというものである。