今年、2018年(平成30年)の干支は「戊戌(つちのえいぬ)」である。
「戊」と「戌」はともに「茂(しげる)」の同義語であり、「戊戌」は、樹木が過剰に繁茂し、風通しや日当たりが悪くなっているため、一段の生長のために枝葉末節を思い切って剪定する必要のある状態を示すという。この由来から考えると、2018年は、成長に伴って表れてきた課題の解決に向けて、さらなる改革が求められる年になる。それだけに、今年は新たなステージを視野にした改革を展望したいものだが、鍵を握るのは二つの「再任」だ。
戦後5回目の「戌年」で
4回は株価が上昇
株式市場における「戌年」の相場格言は「笑い」であり、戦後の戌年5回のうち4回は株価が上昇している。なお、私ごとで恐縮だが、筆者は1958年生まれの戌年、まさに年男であり、振り返れば、1958年の株式市場は年初から40%以上も上昇した大相場の年だった。
そして今年も東証平均株価は上げ相場でのスタートだ。