42万円の精算を怠っていた本部長
ヤワな社員ばかりではありません。
経営サポート事業部の志村明男本部長は42万円の精算を怠っているのに気づいた。奥さんが管理する給料口座に交通費の振込を伝えると、私に懇願して指定の精算を完了させた。
分析に必要なデータを社員に入力させる必要がある場合も、これらの応用でいい。入力することに対価を払うか、入力しないと仕事ができずに自分が損をするシステムにします。
仕組みを変えれば、すぐにデータが集まると勘違いしてはダメです。
経営はオセロゲームではない。
仕組みを変えても、黒が白へとバタバタバタとひっくり返るようにはいきません。
データがほしければ、駒を1枚ずつ手でひっくり返すくらいの地道な働きかけが必要です。
社長自身がラクをして儲けたいと思ってはいけない。
手間をかけないと、ほしいものは手に入らないと心得ておきましょう。
ぜひ、第1回連載にある、【あなたの会社の危険度ワースト「15の死角」】をチェックしながら、『数字は人格』をカラダ中の細胞に植えつけていただけたらと思います。