また、内容を具体的に書いたうえで、まとめの部分では、抽象的であっても積極性を強調する表現を使ったほうが印象は良くなります。

★公務員採用試験の例★

【低評価の解答例(3)】
私は、○○市役所職員として、高齢者福祉の充実や子育て支援の充実などの課題に取り組み、市民の暮らしを支える存在になりたいと考えています。

【高評価の解答例(3)】
私は、○○市役所職員として、高齢者福祉の充実や子育て支援の充実などの課題に意欲的に取り組み、市民のために全力で職務に当たる決意です。

「言いまわしを変えただけではないか」と言われれば、その通りです。
しかし、言い回しを変えただけで印象が良くなるのならば、そうするべきです。

ただし、例外的に、一歩引いた表現を使って良い場面があります。

【例文】
「日本では格差社会が進んでいると言われる。その原因としては、非正規雇用の割合が増えていることが考えられる」

ここでは、断定せずに、「と言われる」「考えられる」という表現を使っています。「日本で格差は拡大しているか」という問題については、どのデータを重視するかによって専門家の間でも見方が分かれていますから、上記のような表現でも違和感はありません。

もちろん、自分なりに明快な根拠があって断定できるのであれば、はっきり断定してよいです。

『落とされない小論文』では、このほか、小論文試験に一発合格する必要最低限の情報を凝縮して伝えています。ぜひ、直前対策に使い倒してください。