2017年2月10日開催の孫正義育英財団イベント「未来を創る若者たちへ」で財団を設立した経緯などについて話す孫正義氏

孫正義が目を付ける若き才能とは

「2期生にはどんな子たちが応募してくるのだろうか」――。関係者だけでなく、その財団の存在を知る人たちからも関心が高まっている。「孫正義育英財団」の2期生応募の締め切りが明日2月28日に迫っているのだ。

 孫正義育英財団は、ソフトバンクグループ代表の孫正義氏が私財を投じて2016年12月に設立した育英財団で、「『高い志』と『異能』を持った若者に自らの才能を開花できる環境を提供し、人類の未来に貢献する」を目的として掲げている。

 要するに「若き“天才”を孫正義が支援するプロジェクト」と言っていいだろう。どんな才能に目を付け、どんな支援を行なっているのだろうか。

尖った異能を発掘し、太っ腹に支援する

 財団の代表理事には孫氏が就き、副代表理事には山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長、理事には五神真・東京大学総長、佐藤康博・みずほフィナンシャルグループ取締役執行社長グループCEOなど、そうそうたるメンバーが並ぶ。

 財団の大きな特徴は、目的にも掲げる「異能の発掘」と「支援の太っ腹さ」にある。

 応募できるのは、応募時点の年齢が25歳以下で、国際大会や全国大会規模のコンテストで優秀な成績を収めたり、国際的に通用する資格を持っているなどのうち1つの要件を満たせばよい。

 選考を通過した若者たちはまず、初年度は「準財団生」となり、準財団生認定から1年後の認定委員会で「正財団生」になれるかどうかが決まる。

 準財団生になると支援金の給付や支援のための施設の無償利用、財団主催のイベントへの参加などの支援が受けられる。さらに財団生になると、準財団生の認定期間を含めて最大5年間は在席できる。5年間の満期を迎えた場合でも、延長認定審査を受ければ28歳まで在籍できる。

 各種の支援のなかでも、目を見張るのが支援金の給付額だ。例えば米ハーバード大学で学ぶには学費と寮費など最低でも年間700万円はかかる。4年間で3000万円だ。財団は、「学費と一般的な生活費、渡航費を全額援助する」(孫正義育英財団・源田泰之事務局長)。