東洋医学では、気の巡りが悪くなるとうつ状態になると考えられています。そして気の巡りには、「肝(肝臓)」が関わっているとされます。つまり、「肝」を改善すればうつ予防ができるということ。

 まず、「ため息。脇腹が張る。ゲップが出る。おなかが張って、オナラが出る」などは、体からの危険信号。気の巡りを良くする食事を心がけましょう

 薬膳では、柑橘類のような香りのするものを取り入れるといいようです。今の季節ならユズやミカン。また、セリやミツバ、セロリなどの香りのある野菜もOK。さらに、発散作用がある辛味のあるショウガや唐辛子などは体を温めて体内にたまっている老廃物などを汗と共に排出します。

 お薦め料理は、タンパク質やカルシウム、ビタミンB群が取れる「豚肉の豆腐味噌鍋」。加える食材をひと工夫すれば、気の巡りを促進することもできます。味噌にニンニクのすりおろし、すりゴマ、七味唐辛子を加えることで発散作用がプラスされ、ユズの皮の千切りをたっぷり載せることで気の巡りを良くします。

 体の中から温まり、ビタミンB群が疲労回復を促し、さらにおいしく味わうことで、脳がリラックスして栄養の吸収を良くします。

 忙しい毎日ですが、食事をおろそかにしないように気を付けて。1日1回は好きなものを食べて、体、心、脳をリラックスさせましょう。疲れたときはゆっくり休むこともどうぞ忘れずに。

食材の組み合わせで、うつ予防

●うつ予防に 気の巡りを促す 豚肉の豆腐味噌鍋
 
材料(2人分):
豚もも肉薄切り200グラム、木綿豆腐1/2丁、春菊1束、だし1カップ、無調整豆乳300ミリリットル、A(味噌大さじ2強、酒大さじ1、みりん大さじ1/2、ニンニクおろし1片分、すりゴマ大さじ1、七味唐辛子小さじ1/5)、ユズの皮千切り大さじ2
 
作り方:
(1)鍋にだしを入れて火にかけ、沸騰したらAを加えて溶きのばし、豆乳を加える。
(2)(1)が沸騰し始めたら豚肉、半分に切った豆腐を加えて火を通し、春菊の葉を加えてひと煮する。
(3)器に盛ってユズの皮の千切りをたっぷり添える。