メタボ防止から花粉症改善まで
とにかくありがたい食材

 医薬用として伝来したことでも分かるように、昔からこんにゃくは「お腹の砂下ろし」と呼ばれ、大掃除の後や冬至、節分などに、毒をさらい体内を清めることを目的に食べられていました。

 江戸中期、大坂の医師・寺島良安が30年以上の歳月をかけて書いた、挿絵入りの百科事典『和漢三才図会《わかんさんさいずえ》』に、「俗に云う、こんにゃくは腹中の土砂を下ろし、男子最も益ありと、そのよるを知らずといえども、さい病(呼吸器系の病気)を治するに功あり」と書かれています。

こんにゃくの石川
【材料】こんにゃく…1/2丁/醤油…大さじ2/七味唐辛子…適量/ねぎ…適量
【作り方】①こんにゃくの両面をまな板に叩きつけ、指かスプーンで1cm角程度にちぎる。②フライパンを熱し、中火で混ぜながら1を5分ほど空炒りする。③弱火にして醤油を回し入れ、こんにゃくを絡めたら火を止めて七味唐辛子を混ぜる。④皿に取り、刻みねぎを乗せる。

 現在分かっているこんにゃくの効用は以下の通りです。

 こんにゃくが、いかにありがたい食材かが分かっていただけると思います。

●デトックス&メタボ防止
こんにゃくに含まれている水溶性の食物繊維「グルコマンナン」には、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を抑え、有害物質の停滞時間を短くし、腸壁を刺激して排便をうながす作用があります。また、コレステロールと糖の吸収を抑制する効果があり、糖尿病、高血圧、動脈硬化の予防が期待できます。

●肥満防止
弾力が強く、よく噛んで食べる必要があるこんにゃくは、脳の「満腹中枢」を刺激します。しかも低カロリーで腹持ちが良いので、肥満防止に最適です。

●美肌効果&アトピー性皮膚炎と花粉症の改善
こんにゃくは、あらゆる植物の中でダントツ量のセラミドを含んでいます。セラミドには、肌を保湿し、バリア機能を向上させ、メラニン色素を抑える効果があり、美溶液には欠かせない成分の一つです。さらに、こんにゃくに含まれるセラミドはコラーゲンを増やすことも確認されており、アトピー性皮膚炎や花粉症のアレルゲンをブロックする働きがあります。

●骨粗鬆症予防&ストレス軽減
こんにゃくに含まれるカルシウムは植物性なので、牛乳や小魚に比べて体内への吸収率が高く、骨粗鬆症予防やストレスの軽減に効果的です。特にしらたきは、板こんにゃくの約2倍のカルシウムを含んでいます。

こんにゃくの味噌煮
【材料】こんにゃく…1丁/しめじ…50g/出汁…2カップ(400ml)/赤味噌…大さじ3/酒…大さじ2/砂糖…大さじ1/みりん…大さじ1
【作り方】①こんにゃくの表面に塩(分量外)を振り、麺棒で叩いて水分を出し、両面に、斜め格子状に切り込みを入れ、一口大に切る。しめじは石づきを切ってほぐしておく。②鍋に出汁を入れ、強火で1を煮る。赤味噌、酒、砂糖、みりんをよく練り合わせ、鍋が沸騰したら溶かし入れ、しめじを加えて中火で煮詰める。