こういった自動翻訳技術やAIが発達していく時代で生き残るためには、人間にしかできない能力を伸ばすしかない。

 AIの弱みは、目的が明確な仕事は得意だが、いくつかの価値観がからんでくると難しいという点。それならばこれから必要とされるのは、対面のコミュニケーション、発想力、創造力、総合判断力…と、“人間力”が要になってくる。

 榎本氏は『その「英語」が子どもをダメにする』の中で、その能力としてEQ(Emotional Intelligence Quotient=心の知能指数)を高めることをすすめている。EQは、「自分の感情を理解しコントロールする能力」と「他人の感情を理解し対応する能力」を指す。それらが高い方が、実際にストレス対処力が高く、社会適応がよいなどの結果も報告されているのだ。

 また、EQは生後のしつけや教育によって十分高めることができるとも考えられている。せっかくEQを高めることができる幼少期に、「英会話」に注力することは正しい選択とはいえないだろう。

 小さい頃の教育で「いかに子どもが将来生きていく上で必要なこと」を教えてあげられるのかを親はもっと熟考すべきである。

 ここまでくると、英語が話せるか話せないかは決して問題ではないことは明白だろう。「子どもの将来にとってどうなることが大切なのか」をもう一度冷静に見直してみてはいかがだろうか?