どんな検定を受ければいい?
しかし、検定であれば何を受けてもいいわけではありません。主要言語であれば、基本的に2種類の検定が存在します。1つは、日本の機関が主催している、日本人向けに作成された検定(英語検定、フランス語検定など、一般的に「○○語検定」という名称のもの)です。そしてもう1つが、現地の機関が主催している、世界中の学習者向けに作成された検定(英語のTOEIC、TOEFLなど)です。
外国語を“話す”ことを目標にするなら、受けるべき検定は後者です。前者の日本向けの検定は、マニアックな単語や文法事項が多く出題され、その言語を「話したい人」向けではないと感じます。
たとえば、僕はフランス語検定を受けたことがありますが、ビジネスレベルと言えるか微妙なラインの「2級」の問題で、「『鼻水が垂れる』の『垂れる』にはどのような動詞を使うか?」という問題が出ました。少なくとも8種類の検定を受けた僕の経験上、日本人向けの検定は「その言語を話せるようになるためというよりは、学問として研究したい人向けの試験」だと感じています。
『純ジャパの僕が10ヵ国語を話せた 世界一シンプルな外国語勉強法』でもお伝えしましたが、仕事事で使える「実用的な言語」を学びたいなら、世界中の学習者を対象にした試験を受けたほうが、スキルアップにつながるでしょう。英語だとTOEICやTOEFL、中国語だとHSK、フランス語ならDELF/DALF、スペイン語ならDELEがオススメです。これらの検定を有効活用し、ビジネスレベルに必要な語彙力を身につけていきましょう。